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80年代ロックのPAミックスバランス
例によってユーチューブ漂流していて見つけました。
1980年に「ステレオ音楽観」というテレビ番組で放送された 原田真二 &クライシス のスタジオライブの模様です。
ああ、当時のテレビ番組やコンサートでよく聴かれたロックバンドのミックスバランス、EQやコンプのセッティングだなあ、と懐かしくなりました。
イチバンの特徴はなんと言っても「ドラムとベースのミックスバランスの大きさと、いかにもコンプレッサーをかけてます的なキックとベースの音色」ではないでしょーか。
うん、オイラはこの「音場」を自分のPA現場で再現してみたくていろいろと試行錯誤をしていました。つーか、今もオイラ的テンプレートのミックスバランスです。
さて、それでは現在(2020年代)のミックスバランスや音場はどんな具合かといえば・・・
たとえばこれは Official髭男dism のライブですが。
うーん、実にそつないと言いますか、すべての楽器の音が明瞭に聴こえる素晴らしいミキシングだと思います。
・・・が、オイラ的にはやはり前掲の 原田真二 の、ドラムとベースが強調されたミックスの方が「ガッツがある」ように感じられて、グッときてしまいますねえ。
たしかに2024年現在のハイファイなPA機器、デジタルミキサーや各種アウトボード、デジタルパワーアンプに明瞭極まりないスピーカー類、等々どれを取っても80年代の機材とは比べ物にならないほどの進化を遂げていますが、こと「ロック」に関して言えば、その進歩発展が「ガッツのある音」を削いでしまっているような感想を抱いているのはオイラだけでしょーか?
JBLのロクマルのウーハーの音は、たしかにローファイで効率も悪い。
ハッキリ言って時代遅れも甚だしい。ですが、あのウーハーから聴こえたドンッというキックの音には、今でも愛着を感じてしまいます。
懐古趣味と言われようが、オイラは「80年代の音」を今でも「自分の音」にしたいと思っています。
なんてな。
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▼参考リンク
BLUES和也のSoundCloud
GarageMihoのYouTubeチャンネル旧ブログ
「だからPA屋なんですってば」のアーカイヴ
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