小説 日のあたるこころ
この物語はフィクションです。ソーシャルワークを学んで、スマイルマネジメントを考えた専門職が、高校の調理部で高校生に日を照らす物語です
4話 あなたたちの幸せ
スママネか。
どうやって、それやるん?
愛は何か良い考えある?
皆が逃げだしたこと思い出してみて。
あんたは、バンド活動するとか行って逃げだしたよね?
バンド活動するっていって結局自分達の苛立ちをぶつけてケンカになってた。
真剣にやりたいこと探したいなら、真剣さを、クラスメイトの女性に見せてみたら。
俺は、バイクの免許取りにいくからパス。
じゃあ、あんたは、バイクの教習所行く前に買い出ししてきたら。
でも、俺たち、誰かの困ってることとかわからないし、どうやって聞き出すのもわからないしな。
それを聞いた愛は言い放つ。
それは一人では無理だと思う。あんたら、集団作るのは上手いから、その中で、助けてきたことを紙に書き出してみて。
俺は、体調悪そうな女性が、眩しいからカーテンを閉めてと言われたから閉めたよ。
俺は、女性が、パシりにされているのを見たな。
そういうのを皆で集めていけば、その人が理解できると思う。
愛はさらに言い放つ。皆、部分的なとこしか知らないと思うけど、それを繋げていけば、その人が見えてくると思う。
スママネが言う。確かにあなたたちは、感性も豊かだから、誰かのことを皆で考えることはできると思う。そういうのはすごく得意だと思う。
でも一つ大切にしてほしいことがある。その困っている人にはその人の夢や将来の目標がある。それはあなたたちもあるし、大切にしてほしい。
だから、時間を決めてやりましょう。例えば、調理部は、調理部だが、実は人助けをする部活でもある。そんな部活があっても良いと思う。
調理部なら、調理を作ると同時にもう一つの目的が困っている人が悩みを吐き出したりする場であり、美味しい食事を食べて、少しでも元気になってもらう。
結局、あなたたちも元気になれることが条件です。
そうして、スママネの活動を調理部で行うこととなる。