ヘアカラーは"カウンセリング"でなく【コンサルテーション】
少し空いてしまいました。
どうもブルです。
現在、フリーで美容師を続けながら自分の本当にやりたかった事はなんなのか。そんな問いの答えを見つけるまで悩みやながも行動し、日々思ったことや考え方や頭の中の整理を書き留めています。
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今日は美容室に行ったら必ずこれから始まる【今日はどうしましょうか?】
これについて書きたいと思います!
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まず美容室を予約を取り、ワクワクとドキドキした気持ちで足を運んでサロンまでお客様はお越しいただきますが、ご要望通りにするためには『カウンセリング』と呼ばれることをします。
一般的には問題解決するためのTalk to Talkのイメージです。
カウンセリング(英: counseling)とは...
依頼者の抱える問題・悩みなどに対し、専門的な知識や技術を用いて行われる相談援助のことである。
カウンセリングを行う者をカウンセラー(英: counsellor、米: counselor)、相談員などと呼び、カウンセリングを受ける者をクライエント(client)、カウンセリー(counselee)、相談者/来談者などと呼ぶ。[Wikipediaより]
...そうです。
病院に行っても同じように診断するときにやる、あれですね!
カウンセリングをすることに関しては正しいのですが、上記のWikipediaでも太字部分にした記載部分のように『相談援助』を美容師さんが、あるいは医者がするわけです。
ですが、タイトルにはこう書きました。
【カウンセリングでなくコンサルテーション】っと。
どう言うことか。
まずコンサルテーションの言葉の意味をおさらいします⬇︎
コンサルテーション(consultation)とは...
異なる専門性をもつ複数の者が、援助対象である問題状況について検討し、よりよい援助の在り方について話し合うプロセスをいいます。 自らの専門性に基づいて他の専門家を援助する者を「コンサルタント」、そして援助を受けるものを「コンサルティ」と呼んでいます。[教育相談情報提供システムより]
コンサルテーションも同じく大事なことを太字部分に記載させていただきましたが、より良い援助の在り方について話し合うプロセスと記載されてます。
カウンセリングとコンサルテーションの違いを言うのであれば、日本語で言うと【聞く】と【聴く】の違いです。
カウンセリングは聞こえるという事を言いたいのですが、音や声が周りから聞こえるというので、例え理解していなくても聞こえてるのがカウンセリングの感覚です。
女の子の悩み相談を聞く(大半はうんうん!と頷いてれば女性は満足するに近いって感じ!って言うと怒られそうですが笑)のと似てるかなと。
援助ということなので最悪問題解決しなくても聞くことがメインです!
『ねぇ、悩み相談聞いて〜!』もカウンセリングだし、『今日はどんな髪色にしたくてサロンに来ましたか?』っていうのもカウンセリング。
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一方コンサルテーションとはどうか?!
ボクが思うに漢字で書く【聴く】は心をひらいて相手に耳を傾けて聴くの如く、コンサルテーションでやる人は問題解決を援助するにめっっっちゃ耳かっぽじって聴くんです!
たぶん、うなずくことがハンパなく多いです。
そしてお互い質疑応答が多くなります!
『音楽を聴く』というのも意識して曲をメロディをきけば"聴く"ですが、カフェや街で雑音のように音して周りがうるさいのであれば"音楽を聞く"になります。
だからボクはヘアカラーのカウンセリングをするとは使いません。
コンサルテーションを使います!
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では実際にどう言うことがカウンセリングとコンサルテーションに違いがあるか書いてみます。
ボクのよく例える【りんご】でやってみます。
皆さんもりんごだけで髪色をイメージしてください!
まずカウンセリングという聞くという相談援助で極端な美容室での対応例をやるとこうです⬇︎
美容師 : 『お客様は今日はどんな髪色にしましょうか?』
Aさん(客) : 『りんごみたいな髪色でお願いします。』
美容師 : 『わかりました!りんごみたいな髪色ですね!』
Aさん(客) : 『はい、お願いします。』
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(美容師の頭の中) : 『りんごって言えばパソコンでApple社のマークの銀だよな!よし早速施術だ!』
???????????????!!!!!!!?
.....誰も想像しないでしょうが、りんごだけの表現でカウンセリングすると極端に言えばこうなります。
りんごといってもイメージは様々です。
実際に[りんご = Apple社の銀色]なんて思われたままヘアカラーやってる美容師さんいたら、帰る時ぶっ飛ばしますよね!笑
夕飯のためにりんご買って来て!って言ってApple社のパソコン買ってくる人いたら、ボクそう言う人本当大好きですけど。笑
あくまで極端なお話しです。
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.....ではカウンセリングでなく、コンサルテーションという『より良い援助の在り方について話し合うプロセス』でやるとこうなります⬇︎
美容師 : 『お客様は今日はどんな髪色にしましょうか?』
Aさん(客) : 『りんごみたいな髪色でお願いします。』
美容師 : 『りんごみたいな、というのはどう言った色でしょうか?』
Aさん(客) : 『スーパーでよく売ってるりんごですよ!』
美容師 : 『なるほど!スーパーに売ってるりんごも、熟してる真っ赤なりんごもあれば、未熟なキミドリ色のりんごもありますし、幸福の黄色いりんごもございます。』
Aさん(客) : 『あ、そうそう未熟なキミドリ色です!』
美容師 : 『なるほど、未熟なりんごをイメージされてたのですね!ではその未熟なりんごのキミドリ色のような髪色にしていきましょう!』
Aさん(客) : 『はい!よろしくお願いします!』
....と言ったように、シルバーの髪色になんなくて良かったですねーー!っと言いたくなるようなイメージの共有を誤解せずに納得されるまでコンサルテーションをすることでイメージ通りの髪色にすることができました。
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このカウンセリングとコンサルテーションの言葉は本来の意味に沿ってというより、ボクが各々の言葉に【意味づけ】をしての見解になります。
でも実際にはイメージが違う!って言って怒るお客様も多いのが現象としてあります。
それはしっかり意味づけされたコンサルテーションを出来てるかできてないかで大きくことなるのをボクは知ってます。
【赤色】と言いましても、毒々しい紫気味がかった赤色もあれば、赤面した時の顔が赤くなるほんのりピンク色よりの赤もありますし、、ハロウィンメイクの血が滲んだ黒々しい赤まで、、、何百何億通りの"赤"のイメージが存在します。
カウンセリング、もしくはコンサルテーションをする仕事や場面がある場合には、ぜひ【なぜそう思うのか】ということを念頭に考えてみるといいですね♪
ではまた〜
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