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  • コットンジャーナル

    綿のたねを育てて、1着の洋服を作るプロジェクト「服のたね」さんに参加。 生まれて初めてコットンの元となる綿を育てた日記です

  • 藍染めコーデ

    藍で染めた洋服のコーディネートを紹介します。 ネットショップでの販売情報もこちらをチェック!

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    藍染めをテーマに旅する【京都編】

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最近の記事

京都に移住とまさかの失業2

結局、ワードプレスの更新や専門家の先生とのメールのやり取りなどの細かい仕事以外はなくなってしまった。ただ、夏頃の抜け殻状態だった時に、「これ以上生活費を稼ぐために、大量の原稿を書くことはできない」と思ったので、以前夏の時期に浴衣販売をしていた着物屋さんに「人は募集してるか」と聞いていたのだった。 その隣の着物屋さんが人を募集しているということだったので、そこでとりあえず週3日働くことになった。 久しぶりに毎日の原稿執筆や大量のやるべき仕事から解放されて、少しずつだけれど自

    • 京都に移住とまさかの失業

      2024年10月末に京都に引っ越してきた。とは言っても、京都で暮らすのはこれで三度目。最近ではほぼ毎年と言っていいほど、引越しを繰り返している引越し貧乏状態だが、結局最終的に振り子のように戻ってくるのは、ここ京都らしい。 ここ2年ほどは藍染めを学びに徳島県でライターをやりながら暮らしていたのだけど、リモートで勤めていた京都の編集プロダクションの代表から「新しい仕事が始まるから京都に戻ってこない?」と誘いを受けた。 まだ徳島で暮らすつもりだったし、ライターの仕事が忙しすぎて

      • コットンジャーナル①5月3日

        5月3日:インスタグラムで「服のたね」さんは前から気になっていて、フォローしていた。綿をタネから育てて、1着の服を作るなんて面白そう、1年に一度しか募集してないようだから、機会があればやってみたいと半年前くらいにフォローしながらぼんやりと思っていた。 4月になり、インスタをみると、今年の服のたねの参加メンバーの募集の投稿があった。やってみたいって心が動いた。だけど、どうしようかな…って迷っている間に1か月が過ぎてしまった。よし!やっぱりチャレンジしてみよう!って思ってHPを

        • 杉の木から生まれた布。上勝町のローカルファブリック

          先日、徳島県木頭地区で、楮(こうぞ)の木の繊維を使った太布を見学した後、行動を共にしていたメンバーから「今度、上勝町で杉の糸を作っている人と会うんだ」と聞いて、ご一緒させてもらうことになった。 楮の次は、杉の木。 最近、植物や木から生まれる自然布と出会う縁が、不思議と繋がっていっているように感じる。 徳島県上勝町は、日本で初めて「ゼロ・ウェイスト宣言」をした町として近年注目を集めている地域だ。「ゼロ・ウェイスト」とは、「無駄、浪費、ごみをなくす」という意味。 出てきた廃棄

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        記事

          徳島の古代布、太布を見にいく②

          糸績みの後に、出来上がった糸を見せてもらった。 昔、町ぐるみで太布作りが奨励されていた頃は、一家に一台織り機があり、家々で糸作りや織りをしていたけど、現在は、毎週火曜日にグループのメンバーが集まって作業をすることになっているのだそう。 楮を植えて育て、そこから刈り取って枝を裂き、糸を績んでいく。織り機でおるのは本当に最後の工程。そこにまで辿り着くまでに、ものづくりに至る前の自然との営みの時間がある。 「麻は、光沢感があって、上流階級の布って感じがするけれど、太布はマット

          徳島の古代布、太布を見にいく②

          古の人がまとった古代布、太布(たふ)①

          藍染めに興味を持つまでは、昔の人がどんな布を着ていて、どんなものを使って服に色をつけているのかなんて考えたことがなかった。 今、私が当たり前のように来ているコットン(綿)の生地が日本で広まったのは、今から約300年前の江戸時代で、それ以前は麻や楮(こうぞ)から採れた太布(たふ)が一般的だったとか。 麻の生地は、夏場に今でも着ることがあるし、知っているけれど、太布は全く知らない。聞いたこともない。太い布と書いて、「たふ」と読む響きもなんだか不思議な感覚がする。麻のようにシャ

          古の人がまとった古代布、太布(たふ)①

          上板町 歴史民俗資料館に行ってきました

          技の館から歩いてすぐのところに、上板町の歴史民俗資料館があったので行ってきました。藍染めを体験した後に、土地の歴史やものづくりの背景を知ることができるのはありがたいです。 資料館に入ると、藍染めの他にも、和三盆の製造道具や地域に残された資料や洋服なども展示されていました。 すくも作りの過程やすくもの品質の鑑定法である「手板法」の資料も。若い人が見学に来るのは珍しいらしくご親切に対応いただきました。 出来上がったすくもを入れる、藍俵とかますも。今まで2種類あることをあまり

          上板町 歴史民俗資料館に行ってきました

          技の館の藍染め商品

          藍染め体験が終わった後は、受付の近くにあった藍染めショップをうろうろ👀 どんなものが売られているのか気になっていたのです。 Tシャツや手拭い、アクセサリーなど色々なものが売られていました。商品は見事にみんな綺麗な藍色。空間全体がブルーに彩られているようです。 商品の中には、この「八角蒅(はっかくすくも)」のマークが付いているものもありました。上板町は、藍染めの原料である蒅の生産量一位であることから、東京五輪のエンブレムを作った野老さんに依頼し、ロゴマークが製作されてのだと

          技の館の藍染め商品

          上板町「技の館」で藍染め体験

          先日、徳島県板野郡上板町にある藍染め体験施設「技の館」さんへ行ってきました。 上板町は、藍染めの原料である蒅(すくも)の生産が盛んな地域で、徳島に引っ越したら行ってみたいと思っていた場所でした。技の館では、藍染め体験の他に、藍染めアイテムが購入できたり、和三盆の資料館が併設されていたりと上板町に根付いた伝統工芸が体験できる施設です。 頻繁にイベントも行われており、今回は、藍マルシェというイベントに合わせて伺いました。中に入ると、手作りのアクセサリーのお店やコーヒーショップな

          上板町「技の館」で藍染め体験

          チェコの藍染め展をみに、京都へ②

          「アポレンカ」とは、この絵本の表紙に載っている少女の名前。この少女、実はお人形。藍染め工房をしているおじいさんとおばあさんが偶然拾った人形なのでした。後継がいなくて子供を欲しがっていたおじいさんたちの前に少女の姿になって現れて。。という物語。 昔はたくさんあった工房が、現在ではたったの2軒しか残されていないという現状を耳にすると、このように自分の技術を教えたいという思いがあっても、跡を継ぐ子供に恵まれなかった、という人たちはきっと本当にいたのだろうなと感じました。 宇宙の

          チェコの藍染め展をみに、京都へ②

          チェコの藍染め展をみに、京都へ①

          昨日、1泊2日で京都へ藍染めの旅行に行ってきました。きっかけは、以前からフォローしていた、「アトリエシムラ」さんのインスタグラムで、「チェコの藍染め展」が開かれているのを知ったからでした。 見ると、紺地に白のクッキリした模様で、鳥や草花などの可愛らしい模様が染められていて、「チェコにも藍染めがあるなんて!そしてこんなに可愛らしい柄なんて知らなかった!」と胸がワクワクしました。何でも、草花やみずたま、1つ1つの模様には意味が込められていて、模様に込められた意味を読むのが好きな

          チェコの藍染め展をみに、京都へ①

          徳島県の幻の果物、「ゆこう」🍊

          徳島の名産である、すだちやゆずの他に、ゆこう(柚香)という珍しい柑橘類があるというのを知った時から、どんな果物なんだろうなと気になっていた。 調べてみると、見た目は黄色いみかんのような感じで、日本の中でも徳島県の上勝町や神山町などの山間部でしか栽培されておらず、徳島が全生産量の99%を占めているそう。(逆に残りの1%はどこなのだ??) ゆずやすだちは季節になると、徳島のスーパーや直売所では山のように売られているし、なんならしいたけパックの中にもすだちが一個入っていて、有り

          徳島県の幻の果物、「ゆこう」🍊

          初めての染め直し

          先日、初めて自分のお気に入りのポーチを藍染めしてみた。今までは工房でもらった生地などに柄をつけて染めていたけれど、自分の持ち物を染めてみたのは今回が初めて。 雑貨屋さんで買った小さなポーチはもともと白い色をしていて、口紅や目薬、リップクリームなどを入れるのに使っていた。けれど、所々にシミができていたり、毛羽立っていたりして、人に見せるはちょっと恥ずかしいような状態になっていたのだった。 どんな濃さに染めようかな〜と考え、今回は鳥のデザインが目立つようにしたいなと思ったので、

          初めての染め直し