北海道キャンプの話(世界でいちばん旅するハスラー 1)
今年も夏が近づいてきて、夫と「北海道キャンプ行きたいね」と話している。2019年の夏に初めて行ってあまりに楽しかったから、「これから夏は毎年行こう!」と盛り上がっていたのに、去年の夏は大阪から遠方へ行きにくいムードだったので自粛した。今年は何としても行きたいものだ。
いつもnoteに書くキャンプの話といえば、料理とお酒の話ばかりなので、今日はちゃんと「キャンプ旅」の話を書こうと思う。
まず、よくびっくりされるのだが、私と夫のキャンプの移動手段は、四駆でもワゴンでもランクルでもジープでもない。軽自動車、スズキ「ハスラー」だ。いくら二人とはいえ、キャンプの荷物をすべて積み込めるのが、我ながらすごいと思う。冬は薪ストーブまで積んでいくのだから(夫が積み荷の達人と化している)。もちろん、後部座席も全部荷物置場になる。
私たちは「うちのハスラーは、世界で一番、いろんなところを旅しているハスラーだね」と言う。ハスラー界の中では、きっとナンバーワンだろう。
九州も行ったし、島根や岡山も行った。四国は一周した。淡路島も小豆島も行った。関西圏はあちこち行っているし、富士山のふもと(静岡・山梨)は2回行った。そして、ついに北海道まで行ったのだから。
関西から北海道キャンプをしようと思ったら、新日本海フェリーを使って、車ごと移動するのが一番いい。航路は、<舞鶴~小樽><敦賀~苫小牧東>の2ルートがある。
私たちは往路は敦賀~苫小牧東で、復路は小樽~舞鶴にした。「ツーリスト」という一番安い大部屋タイプで十分だ。寝るだけだし、快適。
時間はなんと、20時間半かかる!夜中に出て、着くのが翌日の夜8時という……。これを聞いただけで引いてしまうような人は無理だと思うが、私は「家を出た時からが旅」だと思っていて、目的地に着くまでも楽しいと思ってしまうほうだから、何とも思わない。若い時はよく夜行列車の「急行きたぐに」に乗って、大阪から新潟へ、そこから電車を乗り継いで、青森や北海道まで行ったものだ。(きたぐにはもう走っていない)
フェリーの旅というのも案外楽しいもので、とりあえず酒は飲めるし(これ、重要!)、本も好きなだけ読めるし、PC持っているから仕事だってできる。
のんびりと外の景色を見るのが好きな人におすすめしたい。揺れもほとんど感じないので、まず船酔いはないだろう。(酒酔いはあるにしても、だ)
苫小牧東に着いたら夜なので、この日はさすがに移動もキャンプもできない。なので、近くのホテルに1泊。翌朝早くからキャンプ場を目指す。
今回良かったキャンプ場をご紹介。
まずは「オンネトー国設野営場」。学生の時に北海道を旅していて、途中でオンネトーに行ったことがあり、その湖の美しさが忘れられなくて決めたのだが、キャンプ場も素晴らしく良かった。湖の畔の森の中で、フリーサイトなので好きなところにテントを張れる。
1泊350円という安さだが、簡単な炊事場とトイレがあるだけだ。ただ、いろんなキャンプ場をまわっていて思うのは、いわゆる「高規格」のキャンプ場よりも、こういう安くて設備が最低限のキャンプ場に泊まる人のほうが、絶対にマナーがいい。炊事場の排水溝に生ごみを捨てる人や、音楽をかける人、遅くまで酔っ払って騒いでいる人などがまずいない。
▼note初公開かな?うちのワンポールテント、ogawaの「ピルツ」です▼
8月のお盆の頃で、大阪では連日猛暑で大変だったと後で聞いたが、ここではカイロが必要だった。それくらい寒かった。北海道すごいな。
オンネトーに来たら、ぜひ近くの野中温泉へ。車でそばを走るだけで硫黄の匂いが漂ってくる。シャワーもなく、もう単純に「浸かるだけ」の温泉だけど、その雰囲気も他にはあまりないし、お湯もすごく気持ちいい。
オンネトー野営場を拠点にすると、摩周湖周辺もまわれるのもいい。(摩周湖まで車で1時間半)
今回、摩周湖も行ったが、少し曇っていたのと風が強かったのとで、あまりいい状態の摩周湖は見られなかった。それでもきれいだったけど。
摩周湖の近くにある「神の子池」には初めて行ったのだが、こちらは急に天気も良くなってきて、一番いい状態で見られたのではないかなと思う。神秘的できれいだった。おすすめ!
▼この写真、なんか不思議。手前のほうは、水に映っている周りの木々と空。鏡みたい。
肝心のオンネトーは、ちょっと曇っていたし、風もあったので、昔見たような美しさではなかったのが残念だったけど。(昔見た時は、それこそ鏡のように周りが全部映り込んでいて、別世界に来たのかと思った)
オンネトー野営場は、また行きたいキャンプ場のひとつ。もう1箇所紹介したいが長くなってしまったので、今日はここまで。
▼後編はこちら▼