今年は「発信する」と決めた。
20年以上、毎日のように仕事で何千字もの文章を書いていて、「自分のペンでごはんを食べて生きていく」という子どもの頃の夢は叶ったのに、まだ飽き足らずにプライベートでも書いている。
言葉が好きで、言葉に触れていられたらそれだけで幸せだから、書き散らしたものを人に読んでもらいたいという欲求もあまりなかった。
書いている間と、書き終わった瞬間で、もう満足しているという感じ。
でも、今年は「発信する」と決めた。
もっといろいろ発信していこうと。いろんな人に読んでもらおうと。
SNSは苦手だからホームページを作って、その中でコラムも書き始めた。「なかなか見てもらえないなー」と話していたら、クライアントから「note使ってみたらどうですか」と言われた。
なるほど、それはいいかもしれないと、始めることに。
急に「発信する」と決めたのは、何かを残したくなったからかもしれない。仕事で書くもの以外の作品を。(これを作品と呼べるなら、だが)
実は、2016年にガンになって手術して、抗がん剤治療を受けて、治ったと思っていたら、2019年に再発した。今生きていることは奇跡のようなもの。
この奇跡の復活の話を、どこかにきちんとまとめて書いておきたかったこともある。発信することで、誰かの役に立てれば、という想いもある。
そういえば20年以上も前、まだブログなんてものもなかった頃、私はいち早く自分のホームページを作っていた。ホームページビルダーというツールを駆使して。
「このホームページは自分の人生の集大成にするんだ」と息巻いて、当時マニアックに好きだった紅茶や寺、ブルース、器、料理のレシピ、本のレビュー、旅のエッセイ、小説などをひたすら書きまくっていた。
この1円にもならない文章を書いているのが、何よりも幸せな時間だった。
今また久しぶりに、そんな気持ちでいる。
昔のように、大好きな日本酒のこと、キャンプのこと、本のこと、旅のこと、器のこと、ライターという仕事の素晴らしさなどを、綴っていきたい。
そして、もし、私の書いたものを同じように楽しく読んでくれる人が少しでもいてくれるなら、何かを共有できるなら、こんなに嬉しいことはない。
どうぞよろしくお願いします。
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