北海道キャンプの話(世界でいちばん旅するハスラー 2)
北海道をキャンプしてまわる中で、もう一か所良かったのは、朱鞠内湖キャンプ場だ。
やっぱり私は「湖畔の森」というロケーションが好きなのかな。関西だと「林間」と呼ばれるキャンプ場はあるが、「山林」であって「森林」ではない。だから、木々の中で気持ちはいいけど、やや閉塞感があるというか、雄大さがないというか、見晴らしがよくない。
また、「湖畔」という意味では滋賀県の琵琶湖畔のキャンプ場があるが、琵琶湖はあまりに大きすぎて海のようだから、無邪気に明るい気持ちにはさせてくれるけど(泳げるし)、神秘性や風情には欠ける。静岡の富士五湖のキャンプ場は「富士山が見える」という何にも代えられない魅力はあるものの、やはり「湖畔」は「浜辺」のようだし、リゾート感まで出てくる。
その点、北海道の湖畔は違う。ここ朱鞠内湖キャンプ場も、雄大かつ神秘的な美しさがあり、湖を眺めながら原生林の中で過ごせるという、最高のロケーションだった。こんな森の中で、ほとんど人もいない。
夏の朱鞠内湖。他の季節も見てみたいものだ。
これが、私たちの相棒ハスラー。こんな小さな体で、大量の荷物を載せ、海を渡り、はるばる大阪から北海道まで来たと思うと、なんだかいじらしくてたまらなかった。
このキャンプ旅では、網走や知床半島まで行った。クマが怖いので、知床のキャンプ場はやめたが、知床五湖めぐりはやった。最初に「クマの対処法」みたいなビデオを見せられて、勉強してからでないと歩くことができない。また、一人でもクマを見かけたらその日はもう散策は中止。一方通行なので、全員が引き返すことになっている。
私たちが行った時、「今年はほぼ毎日クマが出ています」とカレンダーを見せられた。確かにほとんどの日にバツ印が付いていた。ちょっと怖かったけど、ここまで来て引き返すわけにもいかないので散策に行ったのだが、本当に行ってよかったと思う。
とにかく木々は生命力に満ち溢れ、湖は美しく、途中で虹まで見られたのだ!
知床半島はまた行ってみたい。クマにも会わずに済んだし。
おまけで、網走刑務所。脱走者を蝋人形で表現(笑)
今年の夏は、北海道キャンプにまた行けますように。行くとしたら、今度は道南エリアを主にまわろうと思っている。
※北海道のおすすめキャンプ場があれば教えてください!
▼北海道キャンプ前半の記事▼