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かたちなき

時がゆがむ
どこからを吹く風か
どれほどを降りしきる雨か
身を刺すことばか
ただ現実、であるというそのことか

もどれもどれ
うばわれてしまわぬ速さで
こわされてしまわぬやわらかさで
くるしいを溜める瓶など
どんがらひっくり返し

消えるは儚き夢
宇宙はそのどこまでも

ならば
わたしというわたしを
わたしというかたちなき
たしかなありようへと
一刻を争って
もどしゆけ


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