VdBL俳句を作ろう 6日め/2月11日 打越マトマトマトリクス!
打越マトリクスを試してみたは良いものの、ここからどうすれば俳句になるんだろう。『俳句を遊べ!』を読むと、つかずはなれず距離感がきもちいいことばの組み合わせを探す、とある。
自作打越マトリクスを観察!今回、中心はチョコレートにしたので、季語はOK。でもほぼない……!私が気持ちいいのは、「みどりのとびら」「ドッペルゲンガー」「樹皮」。みどりのとびらはたぶんH.G.ウェルズの幻想小説『白壁の緑の扉』からの連想だろうか。それはまあいいとして、「処女膜」から「インチキ」って。人工処女膜の施術に関するニュースかなにかが元ネタかと思うんだけど、己の心の闇を見る思いだ。
全体としてはなれすぎてる気がする。しかも音数が多いと扱いが難しい。このうえ季語をねじこむのは私には厳しいよ~~~。
一応、「チョコレートとびらはみどり〇〇〇〇〇」。みどり、みどり、季語にならないものか。みどり、季語でgoogle検索!綺麗な季語がたくさんあるけど、ちょっと難しいなあ。これはすて……る……。
はんぺん先生によると、「外側と内側の距離感がきもちいいことばとことばに共通項や類似があるとき俳句が詠みやすい」
チョコと樹皮(見た目)
卵と処女膜(生きもの)
しかし、今の私には
チョコと緑の扉(?)←好きだけどうまくつかめない。
処女膜とインチキ(?)←そもそもそのアイディアが好きでない。
ので、うまく俳句にできないんだ。チョコと緑の扉は好きなんだけど。
他の人の俳句を読むと、もっとこうすって入って来る。表現がごちゃごちゃしてないし、イメージの焦点がブレない。
だから、難しいことばは使わない。強いことば、特に名詞は季語に対してひとつにする。定型を守る。の3点をもう一度意識してみるのはどうだろう。
穂崎さんのお許しを得て打越マトリクスをお借りする。ふつくしい……一貫した美意識を感じる。私が距離感が気持ちいいのは、「チョコレイト」と、「すみれ」「電子レンジ」「手首」。4回で「すみれ」は凄い。すみれの砂糖漬けから?音も3音だ。もうこれは思いついただけで8割がた作句が終わってるんじゃ。
チョコとすみれは絶対BLだと思うんだよね。私の中のガイアがそうささやいている。だからなんとかしてこれを結び付けたい……!「チョコレイト」は促音ではなくて「イ」だからたぶん6音。
菫はたぶん季語だ。5音にするために「めく」を使おう。春めく、のめく!それに対する句材はチョコのひとつでいい。そのふたつを結び付ける7音。
チョコレイト〇〇〇〇〇〇〇菫めく
意味としては「あげる」の動詞、因果関係でれば。〇〇〇〇〇ればorみれば。与えてみれば、贈ってみれば、だと弱い。関係性が見えない。もうすこし関係性が見えてかつ大げさになりすぎない動詞を探して、「授ける」で辞書を引く。上の者から下の者に与える、でよっしゃBL!!!
おおおおおお、これはBLの手ごたえがある。私今BLに触ってる……ありがとうございます!穂崎さん!後は菫が春の季語であることを祈るのみ!春だっけ~~~。よし、春、春だ!!!!わあああああ!!!
チョコレイト授けてみれば菫めく
やったあ、VdBL俳句だ。これを自分のアイディアで作れれば……!