才能がある人の短所には目をつぶるべきか
会社での話なんです。
Aさんは仕事を生み出す才能が突出してるので、会社ではけっこう大切にされている中堅社員です。しかしとある1つのことが絶望的にできません。
絶望的にできないことは社内の「事務処理」です。
忙しいからしょうがないだろうの、完全社内ルール無視の無双状態・・・
触れれば切れるナイフのような人なので、なかなか上司の言うことも聞き入れません。
周りのサポートでなんとか事務処理を進めていますが、そろそろサポートしてくれている人たちが限界にきています・・・
理由は「ムダな時間」だから。
いかんせん大きな会社ではないので事務処理を担う専門部署などなく、みんな自分の事務処理は自分でやることになっています。
サポートしている人たちは自分のやるべき仕事の時間を割いてAさんの事務処理を手伝ってきましたが、そこに甘えてAさんはますます事務処理をやらなくなる始末・・・
ここで三国志の有名なエピソードを思い出しました。
蜀という国の名軍師諸葛亮(しょかつりょう)が軍律(ルール)を守らず敗戦を招いた愛弟子の馬謖(ばしょく)を処刑するという話です。馬謖はとても有能な武将でしたが、諸葛亮は「軍律の遵守が最優先」と考えて涙を流しながら決めたというエピソードです。
べつにAさんを切りたいなんて誰も思っていなくて、
「事務処理じぶんでやれ」
それだけなんです。
人手にも余裕があるわけではない中小企業の、大きな悩みでした。
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