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ep. 6-1 : 新たな始まり

どうも、青木です!

年末年始にかけて少しあったかいと思ったのも束の間、
すぐに寒の戻りとなり寒い日々が続いております。

皆様は風邪など引いてませんでしょうか?

そんな話はさておき、
Instagramなどを日々見ているとそろそろ春に向けての動きが活発になってくる頃だと思います。

ということで、WTC Inc.も次の展開を少しずつストーリーとして進めていこうかなと。

1994-1995 香港・ソウルの生産拠点

昨年10月ぐらいからリリースしていたWTC Inc. 1994-1995 ASIAのシリーズは、香港・ソウルの2都市を舞台にWTC Inc.が作ろうとしていたパソコンのOSハード、そしてそのキーとなる集積部品の生産拠点としてスタートしました。要は、パソコンの脳みそを物理的に形にしていくフェーズです。

そんな香港工場/ソウル工場のスタッフが実際に着用していたユニフォームとして、スウェットのリリース、また当時の空気感を残したままの古着ボディを採用したウィンドブレーカー、アノラックパーカ、フリースなどに注力して制作を進めていました。



結果から言えば、今年の冬も20-30名ほどのスタッフをアジアで迎えることとなり、無事部品工場の稼働もスムーズに進めることができました。ありがとうございます!

で、WTC Inc.のストーリーで言うと、独自OS「reactOS」の製造に無事成功し、アジア生産拠点の立ち上げには成功したWTC Inc.でした。アメリカで集積部品、回路の企画→実際の部品は安価なアジア市場での生産→本国アメリカでの組み上げ→製品化 と言う流れの中で大きな関門をクリアしたと言えるでしょう。

しかし、ここで大きな問題がWTC Inc.の前に立ちはだかります。

部品を作ったり、回路を図面上で組んだりして、頭の中では完成しているはずの「reactOS」

実際に目の前で組み立てを行なってもどうも上手く作動しない。。。

そういえば、WTC Inc.と言う会社はPC内部のシステムにおいてはそれなりの技術力を持っていたのですが、ハードの部分については1993シアトルにて行ったボーイング社とのコラボレーション以外にちゃんと取り組んだことがなかったのです。これでは自社PCの製品化はまだまだ遠い足になりそう。

そこで、WTC Inc.の技術スタッフたちはハードウェアの組み立てを実際の最新技術で学ぼうと、当時「機械工学」の盛んだったマサチューセッツ州の大都市"ボストン"へ一路向かうのでした。


WTC Inc. 1995 BOSTON

ボストンと言う街について少し説明をしておく必要があるかもしれません。

当時のボストンは人口55万人で、首都ワシントンD.C.が56万人、シアトルが53万人なので経済や文化の側面でもアメリカ国内で重要な役割を担っていた街でした。

都市自体の創成も1630年と、アメリカの中でも最も古い都市のひとつです。いわば日本の金沢のようなところでしょうか?古くて歴史的背景が深くて首都(京都)近郊にあるような。

学術的な側面で見てみると、まず1839年創設のボストン大学。そして名門バークリー音楽大学。トドメはハーバード大学とMIT(マサチューセッツ工科大学)です。技術・文化・経済どの面でもこれだけ学術が揃っている都市は世界有数だと言えるでしょう。

他にも、身近なところで言えば野球のボストンレッドソックス、ボストンバッグ、ボストン・テリアなど、様々なネーミングのソースになっていますね。ちなみにボストンバッグは和製英語です。

タウンカラーは、その街の有名なレンガ建造にちなんでか、ボルドーに近いレッドとなっていて、ハーバードやボストン大のスクールカラーも赤系です。




その中でも、今回は機械工学にフォーカスし、WTC Inc.の自社OS「reactOS」をどのようにコンストラクトしていき、またどのような工学デザインを反映させるのか、という意味でMIT学生との共同プロジェクトを進行していきます。

WTC Inc.のスタートアップ技術力と、MITの伝統的工学知見。

そんな由緒正しいアメリカの街 ボストンを舞台にWTC Inc.が今季伝えていくテーマについてお話ししたいと思います。

Health and Structure

今季のテーマとしてWTC Inc.が伝えたい内容その1は、やっぱり健康って大事だったと言うことです。

皆さんが生活されている中で、自分で意識して運動に時間を費やすことってどのぐらいありますか?

1週間という期間の中で言えば、168時間という時間を自由に使うことができます。そのうち、1日8時間働いたとして差し引き112時間、さらに睡眠7時間を引くと63時間。63時間の中で1時間でもジョギングをしたり、何かトレーニングをしたり、そんな時間があってもいいと思います。

身体というのは使わなくなった組織を極力持ちたくないそうで、せっかくつけた筋肉も使わないままに脂肪になってしまいます。適度な運動をしているおかげで、僕たちはぐっすり眠れるし、リラックスできるし、無意味に太らないので服の似合う人間になれるんだと思います。(青木の見解なので諸説あります)

おまけに、アメリカで初めて開催されたマラソン大会はボストンマラソンだそうです。これは今の僕たちにピッタリのテーマだと思い、採用させてもらいました。

と言うことは、これ以降のWTC Inc.では「ランニング」にフォーカスしたアパレル展開があったりなかったり...

ぜひ楽しみにしてほしいと思います。

そして、毎度のことながら「服の価値を再構築する」ために表現をしているWTC Inc.なのですが、最近僕が強く思うことがあります。それは、"あなたはコーデをしているのか"それとも"スタイリングを組んでいるのか"です。

辞書で引くと、以下のような説明が出てきます。

コーディネート
1.物事を調整すること。間に立ってまとめること。
2.衣服や装身具などで、色・形・材質をうまく組み合わせて、全体の調和をはかること。

スタイリング
1 デザインの様式。型。
2 インダストリアルデザインで、製品の機構はそのままで、外側のスタイルだけを変えること。
3 服飾で、1枚の服に、帽子、靴、その他のアクセサリーを添えるなどして効果的なスタイルをかたちづくること。

WTC Inc.はこの2つの言葉をこう解釈します。

コーディネートはパーツパーツから厳選して似合う服を選ぶことで、スタイリングはテーマから逆算して服の合わせ方を考えること。

とすれば、現代の僕たちに求められている要素は何か?

それはテーマ>スタイリング>レイヤード力だと僕は考えます。

まずトレンドと切り離された自分自身のテーマがあるかどうか、それはトレンドを無視するのではなくて吟味して今の自分に必要な要素なのかを考えることです。

そして実際に自分のワードローブと見比べて、どの観点からスタイリングをすれば自分の好きな服を120%表現出来るのか、を考えます。

そして何より、春はアウターもライトになるので、そこでぜひレイヤードについて考えてみてほしいのです。確かにスニーカー、パンツ、トップスだけでも十分ファッショニスタなのですが、レイヤードを混ぜることで生地の質感やサイズ、古着であれば年代のバランス感を意識することができ、なんだか1つ上の段階のファッションが出来ているような気分になれるでしょう。

自分の服や組み方を自分の言葉で表現出来るということは、思ったよりも大事なことなのかもしれません。

こういう思いでstructureをセカンドテーマとして選びました。

次号は制作についてお届けします

さあ、ようやく話が見えてきたところで、次号は実際のアパレル制作についてお話が出来ればと思います。

コンセプトリリースについても、長らく作っていなかったデモビデオと、本格的なルック撮影も控えていますのでInstagram @bluegrk と @wtc_technology を追って頂けると嬉しいです。

さあ、WTC Inc.は無事「reactOS」のリリースを成功させることが出来るのか。

前年夏から続いたカリフォルニアシリーズの最終章、スタートです!


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