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ep. 5-4 : 「ヘビーデューティー」のWTC Inc.的解釈

どうも、WTC Inc. 青木です。

寒くなってきましたね。
11月後半まで日中は暑くていつ寒くなるんだろうねーなんて言ってたら、12月入ったとたんに急に冬になりました。
ようやく到来した、服を楽しめる季節。

それでは今週もいってみましょう。

青木初主催のイベント「Design」について

「いつか出来たらいいね」なんて言ってたのも束の間。
岡山でイベントを開催することになりました。

この記事が公開される週末なのですが、もう準備に大忙しです。
もちろん僕はWTC Inc.として出店するわけですので
少しは新しい展開を見せていこうと言う流れになり、
たまたま行ってみた古着の買い付けが上手くはまりました。

それにWTC Inc.の世界観をのせてお届けしようと思います。

テーマにしたのはもちろん今季の香港とソウルです。
真ん中の金刺繍を施したスウェットなんかは、ボディが90sのHanesなのですがヤレ感といいエイジングといい本当に工場で使い古された味わいが出ているんじゃないでしょうか。
ナイロンポリエステルのシェルっぽいジャケット、マウンテンパーカーと冬の味方であるフリースをメインに、少し変化球も混ぜながら製作しました。

Designは12/10,11の2日間開催なのですが、なにせ岡山県外での影響力も分からないので、そこそこ残ると思います。笑 なので、そのイベントが終わった頃にはオンラインショップにもアップデートしていこうかと。初めての対面販売なので、もし来られる方がいたら僕も気合い入れてご説明させて頂こうと思っています。お楽しみに〜。

君はヘビーデューティーを知っているか?

ヘビーデューティーって分かりますか?

僕は古着屋でありながら、お恥ずかしながら最近初めて聞いたカッチョイイ言葉でした。要はファッション的に簡単に言うと、「激しい環境に耐えうるようなタフな洋服/アウトドアギアのこと」です。極寒の冬登山とか、亜熱帯の密林の中を駆けてゆくようなそんな用途に使われる服だと。

これは一つの布石として、1月中旬に古着についてより深く理解してもらえそうなイベントを用意してて、そのイベントに向けて自分でも何か服の本を読んでおこうと思い、こちらに行きついたわけです。

興味ある方は読んでみて欲しいのですが、書いてある事はシンプルで「オーセンティックなアウトドアブランドの服っていいよね」「タフな服をタフに着こなすことってかっこいいよね」「アウトドアクローズがタウンユースにもなりえるよね」みたいなことです。しかもそれが、まあまあ強めな口調で書かれているもんだから、古着屋の先輩に服のことを教えてもらってる感覚に近いんです。笑

これ僕は結構感銘を受けまして、この本が書かれたのは1970年代だと記憶しているのですが、50年経った今もそういうムーブメントは健在しているし何ならメインストリームを走っていると言っても過言では無いと思います。

街着にするにはオーバースペックな服だとしても、そのオーセンティックさやクオリティの高さこそリアルクローズに必要な要素であり真のファッションアイテムたる由縁です。

そして、2022年現在にヘビーデューティーを考えるには、僕はもう一つ必要な要素が欠けているんじゃないかなと思います。それは「持続性」です。要は、サスティナブル。

昨今、ブームとして使われているサスティナブルとは、持続可能な社会に向けてCO2の排出量を減らしましょうとか、使う資源の量を減らしましょうとかそういう社会課題に向かっているのですが、僕の考えるここでの持続性とは、ファッション文化そのものの持続性です。

安く薄い生地でサンプリングばかりを繰り返す時代に生きている僕たちにとって、比較して本当に暖かいコート、本当に肌触りの良いニットを探そうと思うと、おのずと古着やビンテージに行き着く方も多いんだと思いますが、そのビンテージですら歴史の産物なわけですから有限な資源な訳です。
確かに古着文化は日本人が発明した偉大なカルチャーですが、そのカルチャーの恩恵を享受しているのは今や日本人だけではありません。欧米も他のアジアもいろんなところで古着の良さに気づき始めてる人がいます。

そういう意味では、今ある上質な(ヘビーデューティーな)洋服を大事に着る、そして着なくなったら次のユーザーへ渡す、そういうカルチャーとしての持続性がかなり大事になってくると思うのです。

大量生産大量消費が始まろうとしていたちょうどオセオセだった1970年代には、こういう感覚はあまり無かったのではないでしょうか。

なので、今回のWTC Inc.も本当に使える古着をピックアップしています。ぜひチェックしてみてください。

イベントの詳細はこちら
@design_okayama

WTC Inc.はこちら
@wtc_technology

so close to you,
WTC Inc.

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