ep. 6-4 : WTC Inc. 1995 SUMMER
どうも、いつもの社長です。青木です。
さて、前回のnoteでは「買い物の失敗ってたまには大事だよね」だとか、「WTC Inc.の夏制作の準備期間として6月はしっかり水面下で動いていくよ」的なアナウンスをさせて頂いたかと思います。
そして、何となく夏制作の概形が見えてきましたので少しずつシェアしていきたいと思います。毎年言ってる気がしますが、やはり個人的に今1番アツいシチュエーションをWTC Inc.を通して表現していますので、それはもうカッコいいです(たまには自画自賛させて下さい)笑
WTC Inc. 1995 NEW YORK
ついに、WTC Inc.もニューヨーク支局を開設するに至りました。
WTC Inc.というハイテク会社はそれまでのメジャーOS(パソコンの脳みそ)をmicrosoftやapple inc.に依存する形で製品の実現化を進めてきましたが、1995年春にようやく自社開発のOS「react os」を新規開発し、目下製品のテストにテストを重ねる研究の日々を過ごしていました。
そして、問題点が1つ発生します。
それは「通信速度」
どんなにハイテクなコンピュータを作ったとしても、それを活用・発信してアップロードするシステムが成り立っていなければ、宝の持ち腐れになってしまいます。
頭良くて勉強ができても、それを人に教えることができない、みたいな感じですね。
そう、WTC Inc.のreact osに標準装備されていたパソコン通信回線のスペックだと、せっかく開発した優秀なOSを使い切れない。
そう考えたWTC Inc.の社員たちは、世界中から多種多様なそして膨大な量の情報が集まる街、そしてラジオ、インターネット、エンターテイメントの中心街、ニューヨークでの通信システム開発に乗り出すのです。
「Rapid Transfer Technology」(通称:RATT)と名付けられたこの通信システムの開発において、重要視されたのは通信速度の他にパケットロスの改善という大きな問題点を抱えていました。
パケットロスというのは、インターネットが普及し始めた1990年代前半から起こっていた現象で、一度にたくさんのそしてより複雑な通信環境を引いてしまうとデータの供給が不安定になり正確な情報が送信できなくなってしまうことです。
パケットロスを無くすために、WTC Inc. 研究員たちがヒントを得たのは「ラジオ放送」です。
ラジオには皆さんもご存知のとおりAM放送とFM放送があり、簡単に言えばAMは高い周波数で広範囲に届く放送、FMは低い周波数だけど確実にエリアに届く安定した放送、のような意味合いだと思って下さい。
そのAMとFMの習性を活かし、広範囲に届ける時は周波数の高い電気信号を使い、特定の個人ユーザーに向けて届けたい情報は低周波数に乗せることをオートーメーション化しよう、というのがこのRATTになります。
RATT開発に向けて、これまで幾多の困難を乗り越えてきたWTC Inc.クルーたちは静かに闘志を燃やすのでした。
NEW YORK UNIFORM
そして、WTC Inc.といえばシーズンごとに変化するテーマとアパレルたちです。
今回のシーズンサブテーマは「stay tune」です。
27歳の僕にとっても、また同世代の音楽が好きな人にとっても「stay tune」と言われて思い浮かぶのはsuchmosではないでしょうか?
何を隠そう青木にとって、日本で活動している(いた)1番好きなアーティスト、そしてリスペクトを持っているのがsuchmosなんです。
tuneには様々な意味があり、旋律、高さ、整調、一致、などがあります。確かにファッションカルチャーにおいて、個性的であること、秀でていることは他者を惹きつける大事な要素ですが、自分の身の周りのトーンを理解して合わせる、オーソドックスをオーソドックスに着る、そんなシーンが夏は増える事もあると思います。「普通」を無意識にするんじゃもったいなくて、「普通」を認識してあえてtuneを合わせてみる。そんなファッションへの理解・認識があればもっといろんな普通をチャレンジ出来る気がします。
そんな思いを込めて、今シーズンは制作を進めていきます。
次号では、具体的なリリースするモノやタイミングをより全面に出して、WTC Inc. 1995 NEW YORKへの熱を盛り上げていきたいと思っていますのでお見逃しなく。
それでは、また。
so close to you,
WTC Inc.
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