スウェーデン備忘録⑲:思い描いていたスウェーデンに一番近かった街(最後は写真集)
お久しぶりです、青いヤギです。
しばらく投稿止まってしまいましたね…
楽しみにしていた方、ヤギの安否が気になってた方、声かけしてくれてありがとうございますm(_ _)m
この間何もなかった、、、ていうわけではないんです
なんなら、めちゃくちゃいろんなことがありました。
スウェーデン人に「おめえ母語話者かよwwww」と馬鹿にされかけたり、
ドイツに行ってきたり、
スウェーデンの夜は短し恋せよヤギ、からの爆死を経験したり…
いろんな思い出がメモに殴り書きされています。
う〜ん…( ー̀ωー́ )
何から書けばいいのか全くわからない…
なのでリハビリがてら
最近行ってきた「マッチ博物館」について書こうかなと思います(๑•̀ •́)و✧
マッチで有名な街なんてあるのか…
そもそも、マッチっていつ発明されたんだ…
どのように作られていたのか…
産業革命期の労働環境の変化に注目してもらいながら、読んで見てください。
そして最後は訪問した街の写真集です。
時間がない方はそこだけ目を通してくれるだけでも励みになります( ¯ ꒳¯)
ヤギが一目惚れした水の街、ヨンショーピン
先刻まで、スウェーデンの小さな街、ヨンショーピンにいました。
人口は9万人ほど、の小さな街です。
「そんな辺鄙(へんぴ)なところ行ってどうすんだよヤギꉂꉂ(´ơ ∀ ơ`)w𐤔」
「時代はアーバニゼーション、もっとウェイな場所でレッツパーリィしてこいよwww」
と罵る読者の声が聞こえてきます。
どんな民度だよ…(´・ω・`)
いえいえそんなことはないんです。
このヨンショーピンという街、2ヶ月前バスの停留所で降りた時から、
その美しさに一目惚れした場所です。
それでどうしても行きたく、金欠ながら行くことを決心しました。
まず、ヨンショーピンを降りた直後に撮った写真がこちら。
綺麗な水平線が広がっています。
そして穏やかな水面…
波どころか船もカモメも見当たりません。
まあなんたって、ここは内陸の湖ですので。
そう、ここはヴェッテル湖という、スウェーデンで2番目に大きい面積を持つ湖です!
これは絶対にサイクリングが楽しくなる!!
と思い、ヤギはスマホをポチポチ。
確か琵琶湖(670㎢)って最低でも一泊は必要だから、ワンチャンいけるのかな〜
胸を膨らませながら「ヴェッテル湖 面積」と検索をかけるヤギ。
せ、、、1900㎢((((;゚Д゚))))?!
琵琶湖の3倍、大阪府と同じ大きさ…(((;゚Д゚)))
ガチで一週間近く滞在しねえと一周できねええじゃねええかああぁぁぁ!!
と、サイクリング一周は断念…
でもこう考えると、大阪府はこの湖に270万人を詰め込んだようなものなのか…
…
「あっはっは、見ろ人が(ピー)のようだ!!」
と、ハイになる某大佐の気持ちが
なんとなくわかりそうな気がしました( ー̀ωー́ )
ちいさな町の小さな博物館「マッチ博物館」
さてこのヨンショーピン、実は世界で唯一の「マッチの博物館」というものがあります。
マッチって、日本発祥じゃないんだ〜…
入り口に立ち、ついぼーっと考えてしまいました。
マッチといい、アルフレッド・ノーベルのダイナマイトといい、スウェーデンは何なしら火薬と縁がありますね…( *´꒫`)
このマッチ博物館、なかなかに面白かったです!
扉を潜って入場料を払うと、まずはマッチの歴史が私たちをお出迎え。
先端の赤い薬品、リンが発見された17世紀から、発明、普及、禁止の歴史がわかりやすい英語で綴られています。
そして右側には、マッチ棒のクイズや当時のマッチの箱作りを体験できるブース、
マッチ工場の劣悪な環境を記したブースが待ち構えています。
当時は1日10時間、週6日の工場勤務という、過酷な労働環境だったらしい。
加えて、マッチの先端に使われるリンは非常に有毒。
歯が抜け落ちたり、ひどい場合は下顎が溶け出してしまうのだとか…((((;゚Д゚))))
産業革命前の労働環境…恐るべしです…
そして19世紀末、イギリスの産業革命の波がようやくこの国にも波及し、
マッチは大型機械による大量生産が可能になります。
木材を薄い皮状にし、それをマッチ棒サイズになるまで細かくする。
そして箱も作る。
これらが機械化されると、どれだけ楽なことか…
当時の発明家には頭が上がりません…( -᷅_-᷄ )
ここヨンショーピンは、歴史の跡が見当たらない。
最後は受付でグッズを見て回ります。
ここの店員さん、大変優しくおしゃべりで、とにかく楽しいです…
僕もなんだか嬉しくなり、30分ほど話し込んでしまいました。
話を聞いてみると、ここヨンショーピンは何度も街が再建されているらしい。
過去には街全体が3度全壊しているらしい…∑(゚Д゚)
なんでそんなに?!
それはまだスウェーデンとデンマークの関係が悪かった頃の話。
ここヨンショーピンは、スウェーデンの二大都市ストックホルム、ヨーテボリをつなぐ最短経路の中心に立つ街。
そのため交易の要所として、スウェーデンの歴史の中でも早くから発達した都市でした。
同時に最短経路の中継点。
一度潰してしまえばそれは川を堰き止める巨岩。
二大都市の機能が大きく低下します。
故に、デンマークに侵略されては再建を繰り返していたのだとか。
おかげで産業革命前の歴史的な建築物はほぼ全て消失したのだとか。
やはり陸続きだと、こういった戦争の傷跡が建物にも残るのですね…
しかし跡形もないとなると、少し寂しい気持ちにもなります。
歴史を感じられないのか…
原爆ドームの偉大さをしみじみと感じていました。
他にも、最近やたらと多い中国人の話や、お気に入りのお店を紹介してもらったり。
現地でのこういう会話は久しぶりだったので、なんだかとても温かい気持ちになりました🔥
美術館・博物館をゆっくり回る僕でも、1時間ほどで回れるコンパクトな美術館です。
まさに唯一無二の博物館、ぜひきてみてください(๑•̀ •́)و✧
旅をしてきて、最も心揺さぶられた景色
「もし自然が好きだったら、Dunkehallafalletに行ってみるといい。小さな滝が見られるよ。気分が落ち込んだ時は、必ずここに行くんだ」
と、博物館のスタッフに言われたことを思い出し、午後はそこに向かうこと。
とはいえ、街が発達する場所は大抵平坦なスウェーデンの街。
湖の周りを丘が囲むこの街でも、たかが知れているだろう。
とそれほど期待せずにいました。
途中寄り道をしながら、歩くことおよそ30分。
傾斜が少しずつ険しくなり、足取りが重くなります。
気温6度でしたが、汗をかくくらいに身体が火照ってきている。
手元のスマホも、常時マップをonにしていたので、負けじと手元で熱を発します。
ようやく、水が轟く音が少しずつ聞こえてきとき。
ふう、と安堵して視線を画面から離すと、その先の世界に釘付けになりました。
緩やかな丘に浸る湖面と、
まるで見てくれと言わんばかりに美しいカーブを描く道路。
そして頭の中で描いていた「北欧」をそのまま再現したような可愛らしい建築が、冷たい風とともに五感を刺激します。
涙が出そうでした。
この国に来て、ヴァーベルグやルンドなど、感動する景色をたくさん見てきました。
それをも凌駕するようなインスピレーションが脳裏をよぎりました。
そしてじっと見つめた後、
きてよかったな。。。。。
と心から思えました。
自分が小さく感じられる雄大な湖面に、遠くまで一望できる絶景。
ヨンショーピン、スウェーデンで最も好きな街になりました。
いつか必ず、ここにもう一度来ようと強く決心しました。
その他、スウェーデンの秋を感じる写真
最後に、ここの紅葉は本当に綺麗だったので、まとめて写真を掲載しておきます。
おかげでUSBのメモリがいっぱいになりましたが大変満足です( ¯ ꒳¯)
お気に入りの写真があれば、よければコメントで教えてください✨
久しぶりの投稿、ついつい長く書いてしまいました。
少しでも楽しんでいただけたら何よりです✨
今回も読んでいただき、ありがとうございます。
次回作、いつになるかわかりませんが、まったりと待っていただけると幸いです( ´∀`)/