いつでも行ける場所
下を見ると、すーっと引き込まれそうになる。
ふと、このまま向こうの世界に行ってもいいかな、と。
あちらの世界は、この瞬間に、そのままスライド式になっていて、
いつでも気が向いたら行けるくらいのところなんじゃないかな。
打ちひしがれることも、苦しむことも、悲しみも、そんなことではなくても
行けるところのような気がする。
たまに、「魔」がそばまでやってくることがないわけではなくて、
ただ最近、思っている以上にやられている自分に気が付いて、
気が付いたのは、このままここからいなくなっても構わないんじゃないかと
考えている自分にふと気が付いたから。
死ぬのも悪くないかなって。
大きな悩みもないし、お金がないわけでもないし、やることもあるし、
そこそこ美味しいものも食べてるし、病気でもないし、
でも、希望とかやる気とか、気力とか、楽しいこととか、生きてる実感とか、やりたいこととか、得意なこととか、友達とか、ワイワイおしゃべりする時間とか、使命とか、目標とかビジョンとか、とか、
生きる上であった方が良さそうなものが、
ない。
突出した能力も持たされずにこの世に押し出され、じゃ、と奮起してはみるものの、特にめぼしいものには出会えずに今に至る。
私の人生は、どうなっているのでしょう。
人生に意味なんて考えちゃだめだよ、という人がいる。
ただ目の前にあることをやっていけばいいんだよ、とも人は言う。
そうね、そうなんだろうね。
でも、それが、どうしても出来ないの。躓いてしまう。
そんな時にこんな歌を聴いてしまう。
藤井風「帰ろう」
https://www.youtube.com/watch?v=goU1Ei8I8uk
何も持たないで、全部捨てて帰るんだよね。分かるよ、それ。
きっとそうだから。
じゃ、どうして人は、生きてるあいだに色んなことをするんだろう。
どうして生きてるんだろう?
全部捨てて、軽くなるため?
確かに地球は、暗くて重そうだ。
死ぬって、すごく難しいことでもなければ、深いことでもなく、
今と繋がっているところだから、いつでも行けるところなんだろうね。
でも、何も持って行けないんだよ。それは確実。
だから、生きてる間には何かをするんだろうか。
すーっと向こう側に行きそうになる時、
今のところ、決まって起こるのが、「誰かに怒られる」こと。
目が覚めるんです、これで。あー、私、ここに居たんだったって。
いつか本当に魔がさす時が来るかもしれないけど、今のところ、
眠くなると叩き起こされるので、なんとか生きながらえている。
あとは・・・痛いよね、きっと。
痛いのは嫌だから、それを思うと、すーっと戻って来られる。
とりあえず、生きてればいいのかなぁ・・・?
だったら、優しいひとでいたい。