LLMで壁を越える。 (序-1)
前回は、Bardで翻訳っぽいことをして遊びました。
しかし、実際に Bard を使うと分かるのですが、
質問の意を介さず と言うか プロンプトには "英語に訳せ" と書かれていても
日本語で返してきたり 色々と お茶目なところもあって
どこまで人っぽいか気になるところです。
と言うわけで、早速ですが Bardに イメージテストを させて見ましょう。
ヒトっぽい反応はできそうか?
まずはいきなりの質問です。
ブーバー と キキ どっちが ギザギザな形だと思う?
Bardに しっかり 種明かしをされていますが、ブーバ/キキ効果について質問したところ、しっかりと有名な結果で答えてくれています。
これは、さすがに有名すぎましたね。
Wikipedia にまで載っている話なので、対応はなされているのでしょう。
ですが、この回答をもってヒトっぽいと勘違いすることもなさそうです。
それでは 他に、何か上手い チューリングテストはないでしょうか?
面倒なので、Bard に投げて見ましょう…
何かマイナーなチューリングテストパターンを教えて。
なるほど、色々と攻め方を教わることができました。
それでは とりあえず、感情周りの質問で 攻めてみようと思います。
暑い日にホラー映画を見ると涼しくなりますか?
なるほど、感情の話なのに
感情っぽくない回答なので、相手がヒトではない事が伝わってきます。
次に、回答パターンも見て見ましょう。
ある一定の年齢の方なら、次のフレーズを ご存知だと思います。
この 特に話すこともない相手と話をするための 有名フレーズに対して Bard さんは 何と答えてくれるのでしょうか?
髪切った?
ニベもない回答で、さらには あざといくらい "言語モデル"であることを 主張されました。
会話する気がないのかしらん?
とはいえ、
チューリングテストについては、Bardの 受け答え設定の中で だいぶ気を遣われている事がわかります。
つまり、Bardは ヒトではなく あくまでも言語モデルなんだよ と 強く主張されていますよね…。
それでも、振る舞いを変えさせたい。
そんな 会話を楽しむ気のなさそうな Bardさんですが、ある程度 元ネタが 有名なら さすがに つきあってくれるのでしょうか?
そこで Bardに、一定の知名度が あるであろう マザーグース的な 質問をしてみました。
女の子って何で出来てる?
いやさ、そうなんだけど…、
でも、欲しい答えは そうじゃないんだ…
しょうがない、元ネタを織り交ぜて質問をしなおして みます。
なお、少ない回答事例を使って回答を引き出すプロンプトを few-shot prompting と言いますが、
Bard でも利用可能でしょうか?
Bard でのfew-shotな 書き方がよくわからなかったので、とりあえず ChatGPTのfew-shot prompting パターンで試してみます。
# 表記パターン or ペルソナ ラベル
Q: 回答を引き出すための質問
A: 回答させたい回答パターン
Q: 質問
では、気を取り直して 再度 以下のプロンプトを試してみましょう。
#詩的な説明
Q: 男の子って何で出来てる?
A: カエルとカタツムリと仔犬のシッポ 男の子って、それらで出来てる。
Q: 女の子って何で出来てる?
そうそう、そう言うやつが 欲しかったの!!
これなら、Bardさんからの歩み寄りが期待できそうですね。
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