映画 余命10年
あなたに出会って、もっと生きたいと思った。
君に出会って、生きようと思った。
あと何回、この桜を見ることができるのだろう?
次なんてないんです。
だから今を、目の前の人生を精一杯生きなければいけない。
彼女は今を精一杯生きた。
彼は未来を精一杯生きていく。
約1年間という時間をかけて、四季の移り変わりと共に撮影された作品。
“小坂流加に捧ぐ”
この物語は彼女が生きた証。
“20歳の春、私ははじめて、人の死のリアルを見た”
数万人に1人という不治の病に冒され、余命10年を宣告された茉莉。
生きることに執着しないよう、恋だけはしないことを心に決めていた。
“死にたい”
すべてが上手くいかず、生きることの意味を見失い、生きることから逃げていた和人。
故郷の三島での中学の同窓会。
そこから二人の新しい未来が動き出す。
未来がない、退屈な日々、早く終わればいいのに。
和人だけじゃなく、茉莉もどこかで生きる意味を見失っていた。
生きる意味、生きていく力をもらったのは茉莉も和人も同じ。
茉莉はビデオカメラに思い出を重ね、思い出を消去していく…和人の約束だけは。
未来を思い描くたび、想像するほど苦しくて、逃げ出したくなる。
“私は戦うことをやめてないし、逃げてもいない”
この言葉がどうしようもなく苦しい。
車のなかからはじめて見るスカイツリーに驚き、上野の桜並木を大切な人と歩く。
気づいていないだけで、愛おしさ、美しさ、幸せはすぐそばにある。
彼女は今を精一杯生きた、彼は未来を精一杯生きていく。
高林茉莉→小松菜奈ちゃん。
真部和人→坂口健太郎くん。
桔梗(茉莉の姉)→黒木華ちゃん。
藤崎沙苗(茉莉の親友)→奈緒(本田なお)
富田タケル(和人の親友)→山田裕貴くん。
明久(茉莉の父親)→松重豊さん。
百合子(茉莉の母親)→原日出子さん。
近年ブレイクした(2022年3月4日時点)若手注目株がそろい踏み。
梶原役でリリーさん(リリー・フランキー)も出てます、やっぱ良いとこもってく(笑)
自分のなかで坂口健太郎くんは映画・ナラタージュのめちゃくちゃカッコ悪い(中身が)最低なダメ男のイメージが強く…あれはダメさ具合が衝撃的すぎたんですね、いや、現実にはああいう男ざらにいるか。
人って本当に出会いで運命が変わるもの。
もちろん良い方向にも悪い方向にも。
面倒な人間関係、悪い方に転ぶ出会いはすごく嫌。
けど、人との繋がりが未来を大きく変えていく以上、そこから逃げていては何も変わらない。
そして人を大事にできない、人の気持ちが分からない人間は絶対に成功できないし(その分野で突出した天才なら別だが、そんな人間はなかなか)、決して幸せにはなれない。
恋人、友達、家族、仕事仲間。
好きな人に出会えた、大切にしたいと思える相手に出会えた、それだけですごく幸せなことだし、奇跡。
なんか、いつも思うのは周りを大切にして、ちゃんと自分の人生を生きてる人ってすごいなと。
特別じゃなくていい。
普通が一番難しいっていうけど、本当にそう。
なんの仕事をしてる人でもそうやし、社会人に限らず学生さんとかも。
自分も今を大切に、周りにいてくれる人を大切に、未来を生きていこうと思います。