名建築で昼食を(大阪編)
何気なく、アマゾンプライムで「名建築で昼食を 大阪編」を再生した。
池田エライザさんが、師匠と仰ぐ田口トモロヲさんと名建築を巡って美味しそうな昼食を食べる話です。
お二人は東京の方なのですが、池田エライザさんが大阪の友達の家で亀の世話をしている間、仕事で大阪に来ていた田口さんと大阪の名建物巡りをします。
思った以上に面白かったので、1話から立て続けに見てしまいました。
見た事ある名建築が、テレビ画面に沢山映し出されます。
そういえば、これらの名建築の中に入ってランチを食べるってあまりした事がないな…
思い立ったが吉日です。
早速、次の日に大阪ガスビルの食堂に行く事にしました。
御堂筋沿いの大阪ガスビルに到着。
南側の入り口から、8階にガスビルの食堂専用エレベーターがあります。
半世紀も大阪にいて、初めて建物の中に入ります。
初めての事ってワクワクしますね。
私は田口さんが食べていたカレーライスにしようと心に決めていました。
妻はエビフライのランチセットにするんだろうな。
8階で降りると、ホテルの様なクロークがあり「お荷物をお預かりいたします」と声をかけられました。
私は「特に荷物はありませんので大丈夫です」と丁重にお断りして、奥のレストランへと進みました。
あれ?
私の目に「ご予約により満席」との文字が見える。
う、嘘だ!
平日のランチが予約で満席だって?
ランチと言えば、ふらっと入店して食べて出ていくイメージでした。
大阪ガスビル食堂の人気っぷりを侮っていました。
私は己の浅はかさを恥じながら、踵を返してエレベーターホールへと戻りました。
そして、クロークの女性に「残念ながら、今日は予約で一杯だったみたいです」と告げました。
女性は「誠に申し訳ございません、今月はずっと予約で一杯でして‥」と本当に申し訳なさそうに言いました。
私は「また、日を改めて出直します」と言って、エレベーターに乗り込もうとしました。
すると女性は「よろしければ、こちらをどうぞ」と、手元から取り出した小さな白い封筒を下さいました。
「ありがとうございます」
封筒の中には、レストランのメニュー表や大阪ガスビルの歴史が書かれた冊子が一式入っていました。
なんと優しい方なんでしょう。
予約もせずにやってきた、こんなランチしか食べない田舎侍の私に親切にしてくださるとは。
かたじけない‥
この恩義に報いるために、思い切ってクリスマスフェアのディナーに行くことにしよう。
いつの日か‥
きっと
大阪ガスビルを出た我々は、とりあえず今日のランチを何とかしなければなりません。
エビフライを楽しみにしていた妻に謝って、急遽Googlemapで「ランチ」と検索して近所のお店を探しました。
「和洋中何がいい?」
「何でもいいよ」
「じゃあ、近所に中華料理があるからそこにしようか」
「いいよ~」
なんと、柔軟で気持ちの良い人なんだろう
お店に入ると、またまた気持ちの良い店員さん。
今日は、とても良い日です。
そして、ここも中々の名建築じゃないですか。
妻は本日のセット950円を注文。
セットの炒飯を杏仁豆腐に変更できます。
私は日替わり定食900円
白ご飯を炒飯に変更(+200円)できます。
予定と全く異なるランチとなりましたが、次回の楽しみが出来ました。
その後は、近くの名建築巡り。
最後に、薬の神様である少彦名命(すくなひこなのみこと)と、神農炎帝(しんのうえんてい)をご祭神とする神農さんをお参りしました。
隣にある、くすりの道修町資料館(無料)も今日は開いてました。
そのまま、天満橋まで歩いて京阪シティーモールの無印良品で500円のクーポンを利用してお菓子や飲料品を購入。
親切な人に沢山お会いする事ができて、とても心が豊かになった1日でした。
おわり