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終わらないハブローニナ




ハブローニナ著『ロシア語を話しましょう』というのはミール・ロシア語研究所の予科で使われていた教科書だった。
これはソビエト時代に書かれた名著で各国語で出ていた。日本語版も昔ナウカが出していた(絶版)し、黒田龍之助先生はこのチェコ語で解説が書かれた版をお持ちになってミール・ロシア語研究所の補講に颯爽と来てくださった(2013年)。

それでわたしはこの写真にあげた2000年版(写真左)、2019年版、あと写真にはとっていないが日本語(古書入手)を持っている。

写真右の2019年版は近年モスクワで1000部出された改訂版で、いまは東京のナウカ書店で買える。

それで音源はソビエト版(カセットテープ)しかなかったので、私はミールの生徒だった当時、東多喜子先生がソビエト版の教科書のコピーをみんなにくださって、それで発音の勉強していた。音源があるとないとでは大違いである。
多喜子先生はいつもカセットテープをちょうど良い具合に巻き戻してみんなに発音させていた。70歳代だったから指の力も大変だったと思うし、いつも絶妙な巻き戻し具合だった。

この2000年版、わたしは最近師匠にお願いしてもう一度勉強していた。素読するのは簡単なのだけれども同じ内容を自分で喋る時に動詞の体や前置詞や格を間違えなく言えるかどうかと言うのは大違いで、この本は地道にやっているととても力がつく。
(ただしやはりただ読むだけなら易しいので、既習の人ほど一般的には独学で勉強したいとは多分思わないだろうのが難点ではある)

それでこの本、15章とかあるのだけれども、丁寧にやっているととても時間がかかるので、わたしはまだ最後までコンプリートしたことがない。
ミールも6、7課を勉強しているあたりで途中で閉校してしまったし、個人的にお願いしているレッスンも、途中で別の時事読物を読んだりする必要が発生したりするのでハブローニナに関しては習うという意味ではまだ半分もいっていない。私の師匠も最近お忙しいのであとは自習になるかもしれない。
そしてそうこうしているうちに、次の2019年版ハブローニナ改訂版が出て、わたしのレッスンの予科ではこの2019年版を使うことになった。いま私が持っているものについては友人Pが博士号を取りにサンクトペテルブルクに渡航した際、ネフスキー大通りのДом Книги でわざわざ買ってきてくれた。ありがたい。なお私は持っていないが確か表紙が白っぽい2014年版も世の中には存在している。

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ハルカ
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