教養・通訳・教養・その先
ロシア語のニュースの放送通訳の先生にロシア語を教わっている。
ロシア語のニュースを聞いていると、教歴50年の通訳の師匠でさえご存じない古典の引用がロシア人の政治家やら知識人やらの発言にはでてくる。
生徒たちが知恵を寄せ集めて誰かが辞書やインターネットから出典を持ってきたり、オンライン辞書で判明したり。
先生すらも「恥ずかしながら私も知りませんでした」ということがたまにあるから通訳というのは終わりがない。
もちろん先生がご存じなくたって何も恥ずかしいことではないけれども、学び続ける姿勢というのは先生になっても教歴が何年になっても、いくつになっても終わらない。
外国の衛星放送が簡単に聞けなかった時代から、私の先生(今70代)は家にアンテナを立てて、ロシア語の衛星放送が特別に受信できる契約をして、ずっとロシア語のニュースをご覧になっていたという。先生はロシア語力としても知識としても通訳としてもお人柄としても素晴らしいかただけれども、生徒である私たちはまた先生のそうした少女のような熱心さにも魅せられて、師事している。
そういえば黒田龍之助先生が昔ミールロシア語研究所の代講にいらしたときに、仰っていた
「先生は何でも知っているわけではなくて、勉強の仕方を知っているだけです。一緒にがんばりましょう。」
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