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【オランダ移住 vol.32】まったくキラキラしないベルギー旅行 2

さてさて、ベルギー3日目。

1,2日目はこちらからどうぞ。

この日は朝起きてサン・ミッシェル大聖堂までジョギングしてからチェックアウト。

奥さんのホテルに寄ってそちらもチェックアウトして、3人で徒歩でブリュッセル北駅のバス乗り場へと向かう。

40分ほど歩いてそろそろかなと思い、少しショートカットをしたらなんとも怪しいエリアに入り込んでしまった。
どうやらブリュッセルの飾り窓地区のようで、朝からすでに窓内に待機している女性がいる。
うわ、まずいなと思い早足で通り抜けようとするわたしに娘が「どうしたの? ここ変なところなの?」と聞いてくるが、なんと答えればいいのやら。

区画の角には数人の男たちがあたりを見張るように立っており、窓ガラスに銃弾が撃ち込まれたような家まであった。

ほうほうの体で抜け出してなんとかバス乗り場に到着。
それにしても、アムステルダムといいブリュッセルといい、普通の観光地や住宅地にこういうエリアを設定するのはなぜなのだろう。

しばらく待っているが、出発時刻が近づいてきてもアントワープ行きのバスがやってこない。もしかしてここじゃないのか。あるいはバスが遅れているのか。
とうとう出発時刻を過ぎてしまった。
さすがにおかしいと思い別のバスの運転手に聞いてみると、わたしのバスはブロックAから出発だが、わたしが待っていたのはブロックCだという。

え、ブロックなんて表示あった?!と思ってアプリのチケットをスクロールさせると、下のほうに小さく「ブロックA」と書いてある。

うわー、やっちまった。
みなさん、FlixBUSは都市やターミナルによって乗り場が分かれている場合があるのでチケットで要確認です。
今回の旅ではとりあえずこのブロック指定があったのはブリュッセルのみでしたが、便数が少ない長距離移動の場合は特に注意が必要だと思いました。
バスの運転手も特に行き先を大声で伝えてくれたりしないので、分からなければガンガン周りの人に聞きましょう。

急いで当日のバスを探すと平日だったせいかまだいっぱい残っていて、無事に45分後のバスを予約。無駄な出費€20ほどだがまだ傷は浅い。

今度こそ間違えないぞと指定されたブロックに移動して無事にアントワープに向かうことができた。

が、1時間ほどでアントワープに到着して傷はもう少し深かったことに気付く。
急いで予約したせいで、複数あるアントワープ到着場所のうちホテルから遠い便を選んでしまっていたのだ。
乗り逃したバスの到着場所がホテルのすぐ近くだったから、ちゃんと確認してそこに到着する便を選べばよかったのに。

仕方ない、幸い天気も良かったのでのんびりと30分ほど歩くことにした。

アントワープ中央駅に近いエリアに差し掛かると、シルクハットに上下黒スーツの人々とすれ違うようになる。

あれ、この格好の人たち見たことあるぞ…?

よく考えたらエルサレムで見たユダヤ超正統派(原理主義者)の人々だ。
おそらくこの辺りにコミュニティがあるのだろう。すれ違う人の半分以上が同じ格好をしている。

余談になるが、2006年ごろにパレスチナやイスラエルを旅した時に一般のイスラエル人にエルサレムにある超正統派のコミュニティ近くを案内してもらったことがある。

知人は声を顰めて「彼らは働かないし税金も払わない。信じられないかもしれないけど、電気を使ってはいけない安息日には近くを走る車に石を投げたりするんだ」。
我々はそそくさとその地区を後にした。

そんな超正統派の人々がこんなところに多く住んでいるとは。
後から調べるとアントワープはダイヤモンドの研磨で世界一で、それを担っているのが彼らユダヤ人らしい。


30分ほど歩いてようやくホテルに到着。


ここはいわゆる学生ホテルのような感じで、家族連れはほとんどおらず、若い宿泊客が多かった。

ブリュッセルで痛い目に遭ったので前日に問い合わせたところ、一泊追加料€40払えば3人部屋にアップグレードしてくれるとのこと。
2泊で€80はちょっと痛いが、ブリュッセルよりはマシ。
もしかしたら何も言わなければツインに3人泊まれたかもしれないが、連チャンで別部屋なんてことになれば目も当てられない。

荷物を置いたらアントワープ市内散策。

さっそくホテル横の中央駅に行ってみる。

おー、駅というより美術館のような雰囲気のある佇まいで、ミッションインポッシブルや007シリーズに出てきそうだ。

外に出るとなぜか移動式遊園地が。
これってうちの近くに国王誕生日に来ていたのと同じやつでは?

娘がせがむので€5払って一回だけ飛び跳ねるやつをやらせる。


いやいや、子どもってなんでこんなに飛び跳ねるのが好きなのか。

前の子の方がわたしより長く跳んでいたと愚痴るのを宥めつつ聖母大聖堂がある中心部に向かう。

街を歩いているとオランダ語が目に入ってくるし、ブリュッセルではあまり見かけなかった自転車がガンガン走っている。
ブリュッセルからバスで1時間の距離なのに、こちらはほぼオランダのようだ。

聖母大聖堂や市庁舎のあたりはやはり素晴らしい街並み。
でも、こういう街並みも見続けていればそのうち飽きてくるんだろうか。

そろそろ夕方なのでどこかで夕飯を…お、この店はどうだろう。

まだ少し早めの時間なのに屋外テーブルはほぼ満席だったので選んでみたが、これが大正解。

注文して席で待っているとしばらくして店員が呼びにくるので、カウンターの方まで行くと、はいとパックリ開いたピタパンとトングを渡される。目の前には様々な具材が入ったトレイが置かれており、客はそれらを好きなだけピタパンに詰めることができる。

パンパンになったピタパンを持って席に戻ったら、今度はソースを掛ける。
マヨネーズ、ケチャップはもちろん、フムスやマンゴーソースまで掛け放題だ。

これらの具材を詰め放題

ピタパンを頬張って食べ進め、気が向いたところでフムスやマヨネーズなどのソースを掛けてまた頬張る。
マヨネーズ、ケチャップ、マンゴーソースソースなども大量に渡されるので、一口ごとに味変を楽しむことも可能だ。
このシステムを考えた人は天才かも。

ひっきりなしにやってくる客を横目に食べ続け、完食したらお腹いっぱい。油や肉は入っていないのに素晴らしい満足感でお会計はFalafel単品とFalafel Tof(ファラフェルにフライドポテトと飲み物がセット)で€25ちょっと。
このお店、かなりオススメです。

美味しかったねーと話しながら宿に戻り、今日はお終い。
明日はフランダースの犬で有名な聖母大聖堂に入ってみよう。

↓よろしければ最終日の様子もどうぞ。

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