【オランダ移住 vol.20】明日でひと区切り
追加書類を送ってからずっとわたしのビザ担当者と連絡が取れず、同僚と思しき人たちに何度も伝言を頼んでいたら、先週木曜の朝にようやく担当者から電話があり、「ごめんごめん、ずっとトレーニングだったのよ。あなたのビザは承認されたから、しばらくしたらカード受け取りの通知が来ると思う。それと、奥さんと娘さんのMVVをマレーシアのオランダ大使館で発行する手配もしたから、大使館行って受け取ってね」と説明された。
ここだけの話、わたしはこの担当者がこの前の週から休暇を取っていたらしいと同僚たちの説明から知っていたが、そこをいまさらつついてもしょうがない。「おー、ありがとう」と素直に喜んでおくことにした。
わたしの居住カード受け取りはまだもう少しかかりそうなので、マレーシアにいる妻と娘に先にMVVを受け取ってもらうことにした。
ややこしいけれどMVVはオランダ居住ビザではなく、オランダ長期滞在のための入国ビザという位置づけで、「長期滞在をする(長期滞在ビザを取る)ためにオランダに入国する場合はこれを先に申請・取得してからにしてね」ということらしい。
つまり、オランダとしても「長期ビザ申請のため」という理由で勝手に入国されては困るということだと思う。
このビザの取得にはオランダ人かオランダで居住ビザを持つ外国人などの身元引受人が必要となっている。
皆さんもうご存知だと思うが、日本人はこのMVVの取得が免除されていて、「日本人ならオランダに身元引受人がいなくてもビザ取得のための長期滞在目的で入国してもいいですよ」ということになっている。
なので、もし家族全員が日本国籍なら、個人事業主ビザ申請者の配偶者や子どもも同時に入国することができる。おそらくほとんどの日本人はこのパターンだと思う。
が、うちは妻がマレーシア国籍のためわたしと同時に入国することができず、オランダ国外で待機しておいて、わたしのビザが下りたのちにわたしがスポンサー(身元引受人)となってMVVを発行してもらい、それをマレーシアのオランダ大使館で受け取ってから初めてオランダ入国が可能になる、という面倒くさい手順を踏まないといけなかった。
正確に言えば、妻も娘も一緒にオランダに来ることはできた。
日本国籍を持つわたしと娘はMVV免除、妻は90日間の短期滞在ビザで入国し、3人で家探しや観光などしてもよかった。
が、問題はMVVが居住国のオランダ大使館に送られるというところだ。
つまり、MVVを受け取るためには最低でも妻だけは一度オランダを出てマレーシアに戻らなければならなかった。
そのため、わたしだけ先にオランダに来てビザ取得まで進め、妻と娘はマレーシアで待機というやり方を取らざるを得なかった。
オランダのイミグレで発行される入国ビザなのに、それをオランダで受け取ることができないというこの不条理なシステムのおかげで、1月1日からずっと妻と娘はマレーシアで暮らしており、当然のことながらわたしのオランダでの生活費に加えて二人のマレーシアでの生活費も二重で発生していた。
お金だけならまだいいが、普通なら一緒に生活できているはずの二人がいないのはだいぶキツかった。つまりは寂しかったのだ。48歳にもなってこんなに寂しくなるんだ…と自分で自分にビックリした。
この寂しさが「一日でも早くビザを取らなくては」というモチベーションに繋がったのはいいことではあるが、冬のオランダでの家探しとビザ承認待ちは二度とやりたくないというのが今の正直な気持ちだ。
今日、妻と娘はクアラルンプールのオランダ大使館にパスポートを預けてきたようなので、来週にはMVVのスタンプが貼られたものを受け取ることができるだろう。
そしてわたし。
じつはフライングで居住カード受け取りのアポイントメントの枠を明日の分確保していた(予約日までにカードが出来上がっていなければ自動キャンセルされる)のだが、ちょうど今日MyINDを見たら「カード用意できたから受け取りのアポを予約してね」とステータスが変わっており、みごと今日発行の明日受け取りというスケジュールを組むことができた。
ちなみに、後から確認したら午後の時点で最短の受け取り枠は3月15日。
何度も確認していけばもっと早い日付で枠は空くはずだが、もしこれが最短のままだとするとこれからさらに10日間も待たないといけないところだった。
もしあなたが一刻も早くビザ取得までたどり着きたいなら、指紋認証&エンドースメントステッカー、市役所での住民登録、あとはKVKでの事業登録などの予約枠は早め早めに確保し、もし遠い日付しか確保できなくても諦めずに数時間おきに空きが発生していないか確認することを強くお勧めします。
これだけで取得までの期間を1~2週間は短縮することができるはずです。
※今日INDで無事に居住カードを受け取りましたが、INDからのカード受取りの通知前に予約したアポイントメントに関して「通知がある前に予約するな」と注意されました(というか怒られました)。
カード受取りのためのIND訪問予約はビザが承認されると可能になりますが、スロットを確保してもINDでカードがまだ準備できていない状態だと前日に自動的に予約がキャンセルされます。
その際に予約したという履歴が残ってしまうようで、今回それを見た係員に注意されました。
わたしは一日でも早くカードを受け取りたくてキャンセルされてもさらにスロットを押さえてしまいました。
フライングでの予約は自己責任でお願いいたします。
ということで、長かった一人暮らしもようやく終わりとなりそうだ。
明日無事にカードがもらえたら、4月1日で押さえてあるフライトをできれば今週の便に変更してマレーシアに戻り、向こうの家を引き払わないといけない。
それが終わったらいちど日本の実家に戻って事務手続きなどを終えて、いよいよ家族でオランダに向かうことになる。
今のところマレーシア2週間、日本2週間くらいと考えているので、オランダに戻れるのは4月上旬だろうか。
戻ってきたら妻と娘のビザ申請を進めたり、娘の学校を探したりいろいろとやることがありそうだ。
4月はきっと今よりもっと暖かいだろう。
早めに自転車を3人分揃えて学校が始まるまで毎日自転車でぶらぶらするのもいいかもしれない。
今年元旦から始めた移住のためのステップもようやくあと少し。
ずっとあと少しと言い続けている気もするが、まあここまで来れば本当にあと少しのはず。
最後の最後で足を掬われたりしないよう、あと少し気を抜かずに頑張りたいと思う。
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