テトリス TDアタック系テンプレについて【初心者向け解説 #3】
はじめに
お久しぶり、せるりあんです。
最近、ホロライブの方にぷよテト2の案件が入ったらしいですね…いちテトラーとしてはまた盛り上がる機会が出来て嬉しい限りです。
今回は、現在主流のテンプレとなっているTDアタック系のテンプレについて、環境のテンプレとなった経緯からおすすめのテンプレまで解説していこうと思います。是非参考にして頂けると幸いです。
初心者向け解説#1と#2も参照しながらご覧下さい。
TDアタックとは？
最近流行っているTDアタック系のテンプレ、
じゃあそもそもTDアタックとは何なのか、というと、下の画像のような形のことをいいます。
はじめにT-Spin Triple(以下、TST)を打つと、その後T-Spin Double(以下、TSD)の形が残るような地形のことをTDアタックと言います。
なぜTDアタック系テンプレが流行っているのか
そもそも、なぜ現在のぷよぷよテトリス2の環境でTDアタック系テンプレが流行っているのでしょうか？
TD環境のはじまり
TD環境と呼ばれる現環境が出来上がる境目となった出来事が2021年12月30日に行われた、梅原大吾氏主催の格闘ゲームイベント、獣道Ⅳでした。
こちらのイベントにて、2年10ヶ月の連勝記録、クラブ戦1801連勝等の功績を残す「神」ことあめみやたいよう氏、あめみやたいよう氏の2年10ヶ月に渡る連勝記録を止めた「神殺し」、kazu氏の試合が行われました。この獣道Ⅳでの試合でkazu氏が使用していたのがいわゆるTDアタック系テンプレであり、kazu氏はこの試合であめみやたいよう氏を下しました。
この配信以降、その圧倒的なポテンシャルを誇るTDアタック系テンプレを、ぷよテト環境ではほとんどの人が使うようになります。
試合の内容はYouTubeにも公開されています。
なぜTDアタック系テンプレが強いのか
では、なぜTDアタック系テンプレが「強い」と言われるのでしょうか？
その主な理由を2つ説明します。
・火力の高さ
TDアタック系テンプレの火力の高さ、これは8段消すだけで最大21段のお邪魔を相手に送ることができます。(TST(6段) + BtoB付きTSD(5段) + Perfect Clear(10段)(以下、パフェ))
また、後述する現在主流のTDアタック系テンプレのパフェ率はおよそ97%と、ほとんどの確率でパフェまで取られてしまいます。パフェを阻止するか相殺しない限りは相当フィールドがせりあがってしまいます。
これによる最大のメリットは中開けRENを阻止出来ることです。
中開けRENとは、ミノが降ってくる真ん中4列を開けた状態で左右の3列を積み込みRENとして発火するもので、真ん中が空いているため多少攻撃を食らったくらいでは窒息せず、RENを消化し続けられてしまいます。
しかし、TDアタック系テンプレは21段のお邪魔を素早く送ることが出来るため中開けRENはほぼ確定で咎める事ができ、現環境においては開幕にRENを組むプレイヤーはほぼいなくなっています。
更に、TDでパフェを取ったあとも8段パフェ後テンプレ(いわゆる、DPC)を経由してもう1回パフェを取ることによって、再び開幕テンプレを組めるようにもなります。
8段パフェ後テンプレについては以下の記事を参照ください。
(後日noteでも8段パフェ後テンプレを含めたパフェループに関する記事を書くかもしれません)
・地形の良さ
後述するTDアタック系テンプレは、どれもTSTを打ったあとの地形の残しが良くなりやすく、安定して火力を出しやすい地形になります。
現在主流のTDアタック系テンプレは真ん中が空いているタイプのものが多いため、相手の攻撃をあえて受けた上でカウンター、ということもできます。
ちなみに真ん中が空いていることを利用してTDの後中開けRENを組むことも出来ます。あまりにも凶悪なので嫌いな人が大多数な気もしますが…
初心者におすすめのTDアタック系テンプレ
それでは、現在主流のTDアタックテンプレから、初心者におすすめできるTDアタックを紹介します。
現環境でははちみつ砲、迷走砲、山岳積み2号の3種類が主流となっており、これらはまとめて新3種の神器と呼ばれています。今回はその中から山岳積み2号を取り上げたいと思います。
山岳積み2号
TD系に最初に触れるなら、まずはこのテンプレから始めるとよいでしょう。
このテンプレの特徴として、開幕にどんなツモが来ても100%組める点があります。その為、何を組めば良いか分からなくなるということがありません。
1巡目は左右反転含め以下の2通りで組みます。LミノとJミノがどちらが先に来ているかを判断し、片方は最後までホールドしておきます。(基本的には画像の位置にしか置かないので即置きしても構いません。)
2巡目の組み方は複数あります。まずは最低限以下の2種類を覚えることで2巡目も全てのミノを捌くことができます。ZミノとOミノのどちらが早いかで組み分けます。
①のルートに進んだ場合、3巡目は97.94%の確率でパフェを取ることができます。また、パフェを取る過程で70.63%の確率でTSDを打つこともできます。
パフェを取るときは、TミノとIミノを固定で考え、黄色の部分はJ,L,O,S,Zのうち2つのミノを組み合わせて埋めるという考え方をするのが良いと思います。
パフェが取れなかった場合や見えなかった場合も様々な積み方をすることが出来ます。以下に一例を載せておきます。
②のルートに進んだ場合、パフェを取ることはできないので平積みに向かいます。このとき、Lミノ(反転ならJミノ)を画像の位置に置くことで綺麗な地形にすることができます。
ちなみに、画像のようなO,S,Zミノの置き方をした場合どんな順番でO,S,Zミノがきても同じ形を組むことができます。これを循環といいます。
余裕があれば覚えておいた方が良い地形として、もし①が組めなかった場合でも、こちらが組める場合は②よりもこちらを優先するとよいでしょう。
パフェ率は96.90%、パフェまでにTSDを打てる確率は62.66%です。
パフェを取るときは、OミノとJミノを画像の位置に置くことを意識しておくと取りやすいと思います。
さいごに
長くなってしまったためここで一旦区切ろうと思います。
現在のテトリス界隈ではほぼ全員と言っていいほどに環境となっているTDアタックですが、この他にも様々な種類があります。その中でも今回は、いわゆる新3種の神器と呼ばれるはちみつ砲、迷走砲、山岳積み2号のうち最も取っ付きやすい山岳積み2号を解説しました。
好評であればまた何か記事を書くかもしれません。
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