DTM㊺
歌を録る際のマイク選びについて昨日は書きましたが、じゃあどう録るのか、という問題が次に出てくると思います。
これって結構難しい問題で、クリッピングしない限り、出来るだけ大きな音で録った方がノイズは少なくなります。
特に機械や電気系のノイズは一定レベルで常に鳴っていることが多いものですから、録音する時の音が小さければ当たり前のようにノイズは大きくなります。
この点からしても、ダイナミックマイクの方が使いやすいのは言うまでもありませんが、それを言うと昨日の話に戻ってしまうのでやめます(汗)。
「大きな音で録る」これには色々な方法があると思います。
まず一番堅いのが、録音の前段階でコンプをかけてあげることです。
そうすると、録音される前の段階で音量がある程度均一化されるので、比較的綺麗に歌録りが出来ると思います。
ただこの辺は加減が難しいと思います。
強くかけ過ぎると歌の「ダイナミクス」を壊してしまい、平板な歌になってしまいますし、かと言って弱くかけると、かけない時と同じ問題が発生しやすくなります。
一定以上の音量を超えた場合、リミッターで強制的にカットしてしまう手もありますが、そうするとやはり大きな音に違和感が出る場合もあるので、これもまた難しいと思います。
で、自分の場合を考えると、やはり抵抗感があるんですよね。歌の前にエフェクタかますと、やはりどうしても音が変わってしまいますし、エフェクタかける前に戻せないんですよね。当たり前ですが(笑)。
そう考えると基本歌はそのまま録って、その後加工、という方法が真っ当なことかと。
でもそうすると最初の問題に戻ってしまいます。
でもこれを解決するのには確実な方法があります。
一番確実な方法は「音のコントロール」をして歌が歌えるようになることです。
まあそれが出来れば苦労はしないけど(笑)。
で、次に上げるのが一番簡単かつ確実な方法です。
音量が大きくなるところでマイクを少し離せばいいんですよ。
何言ってるの?、と思われるかもしれませんが、一番堅い方法ですし、実際「THE FIRST TAKE」でも意識しているかしていないかは分からないけれど、サビのところで少しマイクを離している方もいますよね。
これって確実に音量をコントロールする手段なんですよ。
当然一度録ったデータの波形を見れば、どの部分の音量が上がっているかは分かります。
なので、そこの部分でマイクを少し離す、簡単かつ確実な方法です。
簡単なことかもしれませんが、そういうことって意外と大切なものです。
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