作曲の方法論④

でテーマを戻して、楽器を用いて作曲する方法について書きたいと思います。。

最も一般的な制作方法なので、この部分についてはある程度詳しく書きたいと思います。

これにも色々な切り口があります。

楽器主体で考えるか、手順から考えるかというのが一般的だと思いますが、今回は手順から考察したいと思います。

楽器で作る場合、やはりメロだけから作りだす方は少数だと思います。それなら楽器を使う必要性が無く鼻歌で充分ですから...。

良くメロ先で書くと、コード進行に縛られないメロが出来上がる、という方がいますが、それでコード進行に縛られない曲を書ける人は極めて少ないです。というよりほぼ間違いなく「当てはまらない」です。

メロ自体が既にコード進行を意識しているからです。しかもコードに詳しくない方ほど。例えばメロ先で書いた場合、大抵の方は最後の音が主音、その前の音が短2度下か長2度上の場合がほとんどです。

これはドミナント→トニックの関係を明示している、ということです。

こういう感じで、理論を知らない方でも、頭に既存のコード進行が入っているから、自由な曲にはそうそうなりません。そのことに自覚的でない限り、メロ先でコード進行から自由な曲を作ることは出来ません。

なので少なくとも「オリジナリティ」のある作品を作るにはメロ先は向きません。そのことに無自覚だと、必ず「ありきたり」の曲になります。

なので、基本メロ先は切って捨てることにしています。自分もメロ先で書いたことはありますが、やはりパターン化しやすいです。

まあ書こうと思って書いた訳ではなく、たまたまメロが浮かんできたのを曲にしただけですが(笑)。

なので昔いた投稿サイトにはアップしていましたが、YouTubeにはアップしておらず、お蔵入りさせています。

やはりコード先の方が、「作品」を作る方が適していると思います。コード先だとメロが縛られる、というけれど、別に縛られなくたっていいんです。

aikoさんの存在自体がそのことを証明しているようなものです。メロがコード進行に縛られる、ということ自体がその方の作曲能力の限界を示しているようなもので、仮にそうであったとしても、恥ずかしくて言えない類の話です。

そういう方に限って、ありふれたコード進行を出してきて「このコード進行なら誰でも曲が書ける」などと平気で言います。

ちょっと興奮してしまいましたが、それ位「メロ先」は危険だ、ということです。

むしろ問題は完全にコード先か、コードメロ同時進行か、途中まではある方法で作りつつ、展開によってやり方を変えるか、だと思います。この場合はメロ先が入っても不自然ではないでしょう。

ただ今回はこの全てを網羅的に書くと長くなりすぎるので、手順別に書いていこうと思います。

まず最初は「コード・メロ同時進行型」について書きたいと思いますが、ちょっと記事が長くなり過ぎたので、今日はこの辺で。

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