反省するということ④
今日は一昨日脱線し過ぎて書けなかった、性加害を生んだあの有名事務所の問題が何故音楽の問題か、という点について書きたいと思います。
お金の問題です。
音楽の問題がいきなりお金の問題になる、おかしいと思われるかもしれません。
ただ全く矛盾していない。
あの会社、比較的依存度は低いでしょうが。やはり大半の収益は音楽から得ているはず(コンサート等広い意味で)。
で、業界あるあるなのですが、この業界、お金の流れが極めて不透明。
上場企業であれば、必然的に一定の透明性が必要です。
でもこの業界、上場企業はほとんどありません。
その方が都合がいいんですよ。
簡単に言うと「私物化」すら容易。
あの会社、補償金を出していますが。その出所すら良く分からない。
で、補償金もかなり厳しい基準で払っているようです。
残りはどこにいくのか。
新しい人達の育成に使われていればまだいい(補償金として見込んだ額をけちって生み出した余剰金をその原資にしているなら、やはり問題ですが)。
でも誰にも分からないようになっている。
おそらく親族の元に渡るスキームを作っているはず。
会社間の関係性は明らかにされていないし、例えば音楽に関する諸権利に対する対価は別のグループ企業に入るような仕組みになっている。
一族支配から脱したことになっていますが、その根拠も全くない。
口で言っているだけ。
というより、不透明過ぎて分からない。まあ「既得権」をわざわざ失うようなことをすること自体考えづらい。
まあ対象が個人か法人かの違いはあるにせよ、企業というものはそういうものです。利益を生み出すことが大前提だし、それが無ければ存続することは出来ない。
ただこの業界、どこも似たり寄ったりだったりします。
もちろん上場企業ではこうはいかないのですが、逆に言うと上場企業企業にしないメリットは大きいからこそ、上場しない。
詳しいことは書きませんが、企業はメリットがないことをしません。
で、上場企業でない場合、このメリットの受益者は限定される。
はっきり言うと、この企業を支えている人達も同罪でしょう。
単なる「ファン」であっても、この構造を支えている訳ですから。
もちろんそこに「犠牲者」がいなければ何の問題もない。
ただこの場合明らかな「犠牲者」が存在する。
だからこそ悪質。
でも反省しない。理由は悪質だからです。
少し長くなったので今日はこの辺にしたいと思います。