歌が上手いということ⑭
で、本題に入る前にやはり「声楽家が選ぶ歌が上手い歌手ランキング」が気になってしまうんですよ。
まあ一言でいうと納得感がない、それだけなんですが。
「20代&30代部門」はある意味納得感がある。まあ1位の方は売れているからでしょうから置いておいて、よくここでTOP10に高畑充希さんを選んだなあ、と。
基本的にミュージカルというものは性に合わないのですが、「夏のモンタージュ」を聴いて普通の歌も上手いなあ、と。
まあこの方達はミュージカルでの歌を評価しているのでしょうが。だからある意味自分とは平行線。
意外なのは綾香さんです。ただ単になんとなく40代以上だと思っていただけで、よく考えればおかしな話。
ただ問題なのは「40代以上部門」。
1位のMISIAさん、これは納得感あるんですよ。この理由についての自分の考え方についてはいずれ触れるとして、一番違和感があったと同時にやはり選ばれるのは島津亜矢さん。
「歌怪獣」というのは言い得て妙です。
歌を常に歌いあげる。
でも今のポピュラーって歌い上げちゃいけないんですよ。
まあ本当は時代に限らずなのですが。
これってリズムと二律背反的な部分があります。
でも演歌はおいておくにしても、今のポピュラーはまずリズムです。そこが出来た上で、他の部分が問われます。
演歌歌手がなかなかJ-POPを歌ってもしっくりこないのは、ほぼこれが原因と言っていいでしょう。
演歌に限らず、昔の人が出てくると聴くに堪えないのはこれが原因です。
それが上手いと思ってやっているのでしょうが、時代が違うんですよ。
今の人は昔と違っていわゆるダンスミュージックに触れる機会が多いから、全体的にリズム感はいい。
そういう耳からすると、やはり「あれ?」になる。
まあおだてる周りも悪いんでしょうが。
というより、いわゆる「声楽家」と呼ばれる方、リズム感に対する感覚があまり強くない人が結構多いです。
クラシックではポピュラー的な意味での「リズム感」は必要ないから。
だからこのような方を「上手い」と感じるのかもしれません。
この話はここまでにして、他の方についても明日から書いていきたいと思います。
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