楽器の配置⑩
で、次が4人編成、というより4パートの編成です、
インストで無ければ、初めてこのパート数からいわゆる「バンドサウンド」での演奏が可能な人数になります。
ボーカルに加え、ギターを入れても、まだ2つ残るのでベースとドラムを入れることが出来ます。
まあギタリストがいなくて、キーボードという編成もありますが、絶対数としては少なくなります。
ただこの場合、口で言うのと実際やるのは大きく違って、そんな簡単な話ではありません。
実際に4パートだけだと、音が薄くなりやすいからです。
実際このような編成のバンドでも、例えばスタジオ盤であれば、ギターは2本入れることが多いじゃないですか。
ギターでソロを弾こうとするとコードを弾くパートが無くなるので、音がどうしても薄くなりやすいです。
なのでギターを2本入れるパターンがやはり多いです。
まあそれ以上に多いのがシンセなりで音を足してやる、という方法ですが(笑)。
ただそれだとこのテーマからは完全にそれてしまうので、今回はあくまで、「パート4つ」で書きます。
ギター1本で聴かせるには、ギターソロを入れないか、それとも他の楽器で補うかのどちらかになります。
ただ、「ギターソロを入れない」ならともかく、「他の楽器で補う」には、ドラム、ベースにそれなりの技量が必要です。
まあ編成に拘るより作品に拘るのが本筋で、「他の楽器を足す」が正解だと思います。
まあでもそうするとこの記事の主旨から外れてしまうので、敢えて4パートでの話をしたいと思います。この時の楽器の配置はドラムとボーカルが中央、というのは定石ですが、問題なのが後の2つになってくるのかと。
一般的に演奏を見る場合は当然左右に分かれますよね。でもそれが正解という訳ではありません。
実際の配置と音をどこから鳴らすのかが一致している必要はないですから。
片方をそちらかに寄せてしまうと、バランス上もう片方を反対側に寄せないと不自然になると思いますが、ここでベースをセンター、としてしまうと、全ての音がセンターになってしまい聴き取り辛くなると思います。
なのでこの場合のベースはあえて完全なセンターではなく、軽くどちらかに寄せてあげて、ギターを軽く反対側に寄せてあげた方がバランス自体は良くなるでしょう。
インストの場合だと基本どこに何を置いても構わないと思います。問題はどうような「狙い」で聴かせるかなので、それに合わせて自由に配置すれば良いのかと。
ただ、この話はいわゆる「バンドサウンド」の話であり、歌モノのポピュラーでも4パートで、上手く鳴らす編成もあります。
それはまた明日にでも。
ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。