日本の作曲家⑬

やはりこの方も外すことが出来ないのかなあ、とそれほど多くの曲を聴いている訳ではありませんが、一応書いてみることにしました。

桜井和寿さんです。

ミスチルの曲は桜井和寿さんの曲以外知らないのですが(汗)。しかもメジャーな曲しか知らないし...。

まあそんな状況でもこの方には触れたいと思います。理由は後で書きます。

「HANABI」にしても「しるし」にしてもコード進行自体はシンプル、というか、この方の曲って、どんどんシンプルになっている印象なんですよね。

初期の頃の曲の方が、もう少し複雑目だったような気がします。ただ初期の曲よりは先ほど上げた曲の方が好きなんですよね。

シンプルさが逆にストレートに響く作品にさせているのかもしれませんが。

ただ桜井和寿の曲、この調性だからこの根音のコードはメジャーとかマイナーだとかって、決めていないような感じなんですよね。

多分ギターで作曲しているんじゃないかなあ。実際にはギタリストでも鍵盤で作曲している方って多いのですが、ギターで作曲するのと、鍵盤で作曲するのって感覚が全然違うんですよね

鍵盤で作曲すると、どうしても「調性」が出やすいように感じます。♭や♯の数によって、どの黒鍵を使うかが規則的に決まっていくじゃないですか。そうなると、やはり弾いた時に調性を意識しやすいと思うんですよ。

だからノンダイアトニックコードを使う場合にも「意識的」に使うんですよね。

ただギターを弾いていて作曲すると、あまり調性は意識しないんですよね。弾いてて流れがいいかどうか、それが鍵のように感じています。根音すら意識していないこともあるし、意識していても、その上で何を鳴らすのかは感覚的に決めているような気がします。

で桜井和寿さんの曲を聴くと、ノンダイアトニックコードを意識的に使っているという感じでなく、自然に出てきて弾いている、という感じなんですよ。

どうしても鍵盤で作曲すると、ここはノンダイアトニックコードで、みたいな感覚がなんとなくではなく、規則的に出てくることが多いです。

実際に桜井和寿さんがギターで作曲しているか、鍵盤で作曲しているかは知る由もありませんが、まあ実際のところこの記事で書きたかったのは

「ギターで作曲する場合」と「鍵盤で作曲する時の違い」です。

完全にこの連載の主旨としては外れてますね...。

すみません...、と言うべきところですが、実はこの手法は鍵盤でも有効な手法なので、敢えて記事にした、という感じです。

明日はその手法を実に上手く使っている作曲家の方について記事を書こうと思います。


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