ミュージシャンと聴き手との関係性⑬

昨日は「聴き手」との関係性において、「他者の視点」の重要性について具体例を元に書きましたが、その「視点」をどこで得たらいいのか、という問題は残されたままです。

もちろんプロであればプロデューサーがいるので、セルフプロデュースでない限り、そこで一旦は「他者の視点」が入るはずです。

ただアマだとそうはいかないでしょう。

バンドであれば他のメンバーがいるだろう、というにもなるかもしれません。

ただそれはメンバーによりけりなんですよ。

一人の力が傑出しすぎていると、限りなくソロと同じになると思います。

もちろん、これはその人の性格によっても変わってくるので、一概には言えませんが、その「傑出した一人」に「聞く意識」があったとしても、なかなか意見は言いにくいものです。

その「傑出した一人」の腰が低くなければ意見を言うこと自体が難しい。

で、メンバーの力が均等だと、これはこれで「他者の視点」から外れやすくなる。

というのは、メンバー全員が自己主張を始めると、複数の自己主張のぶつかり合いになるだけで、いわば「主観対主観」になってしまうからです。

そうすると、やはり「聴き手」不在の音楽になってしまう。

ただ、こういう場合でも解決する鍵を持っている存在があります。

その点については、また明日にでも書きたいと思います。


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