ミュージシャンと聴き手との関係性⑯
一昨日書いた通り、バンドの場合他のメンバーがいるので、もちろんそのバンドの姿勢にもよりますが、考え方次第で「他者の視点」を得やすくなり、相対的に「聴き手」の立場に近づくことが出来ます。
ただソロだと難しいですよね。他にメンバーいないし。
前にも書いた通り「プロ」ならばセルフプロデュースでない限り、プロデューサーがいるので、この危険性は低くなります。
ただアマだとそうはいかないですし、実際自分の「好き」だけになってしまう場合が多い。
例えば路上で歌っている人の大半がこのパターン。
曲も紋切り型で分かりやすいから、多少のファンは付く。
で、それでいいと勘違いする。
でも大抵の場合それ以上は拡がらない。
聴き手がどう思うか考えていないから、自分と共通の趣向のわずかな方達しか聴かない音楽になる。
ただ、これって解決策、見つけることが難しい。
まず大抵の場合、自分自身にその自覚がないから、下手をすると「聴き手」のせいにしてしまう。
まあこういう方は放っておくしかない(笑)。
自分に何か足りないものがあるのでは?、と考える姿勢が無ければ進歩しないものです。
ずっと同じ音楽をやっていればいい。
ただ、ここで疑問を持つミュージシャンは確実に「伸びしろ」があります。
自分に足りないものがあれば、それを埋めようと努力するから。
ただ、ここでも壁にぶつかります。
根拠のない批判をする方を見つけるのは簡単です。
でも、きちんと足りない部分を理解して、指摘してくれる方を見つけるのは難しい。
ただ、能力があるだけではダメなんですよ。
そういうことをするのには、勇気なり、自信なり、覚悟がないと出来ない。
嫌われることを厭わない人間でないと難しいでしょう。
もちろん運良く見つけられればそれに越しことはない。
でもなかなかそうはいかない。
ではどうすればいいのか、明日書きたいと考えています。