カバー㉔
昨日はやや小難しい話になってしまったので、今日は軽めで(笑)。
カバーを聴いて、あ、こんな曲だったの、と新鮮な驚きを感じることがあります。
結構衝撃的だったのはJUJUさんがカバーしていた「だってしょうがないじゃない」です。
こんないい曲だとは思わなかった(笑)。
オリジナルははっきりいって、「歌謡曲の歌手」に「歌謡曲」を歌わせる、なら全く問題はなかったのですが、その曲に「無理矢理シティポップス風の衣装を着せてしまった」作品のようにしか聴こえません。
多分新しいイメージを感じさせることを意識した結果、曲を無視してサウンドだけそれっぽくしてしまったようなイメージです。
JUJUさんのカバーはボサノバ風に仕上げていて、ずっと自然に耳に入ってきます。
もちろん歌い方の問題もあるとは思いますが、歌謡曲のアレンジとしても、こちらの方が遥かにいいでしょう。
多分オリジナルは色々な意味で無理をした作りになっていて、ボーカルの特徴も無視しているし、アレンジもまた然りです。
日本にありがちな「とりあえず流行りものをやってみる」的な要素を感じます。で、そのちぐはぐ感が微妙な印象です。
普通に歌謡曲にすればいいのに、って思うんですよ。
JUJUさんのカバーは曲を客観的に捉えているから、ボーカルの良さを考えたアレンジになっているし、曲自体の特徴を上手く活かした作品になっておるんだと思います。
また恐らくこの曲のことを考えて、オリジナルより歌謡曲的に歌っています。
そう考えると、無条件にオリジナルがいい、という訳ではないんですよ。
特にこういった、マーケティング的な要素だけを考えて、音楽性ということを考えずに制作した作品に置きがちな現象です。
そこでまた昨日の地点に立ち返って、オリジナルとカバーの関係について改めて考えてみたいと思います。
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