作曲・編曲⑱
イントロについての長い話が終わったので次はAメロに移りたいと思います。
今度はそれほど長い記事にはならないと思います。
というのも、編曲にとってイントロというものが極めて重要な部分なので長くなっただけですから。
もちろんイントロ以外の部分を軽視する訳ではありませんが、やはりイントロはそれだけの大仕事だからです。
今日はイントロの話じゃなかったですね...。すみません(汗)。
で、Aメロの話ですが、1コーラス目と2コーラス目では編曲が違ってくるのが一般的です。
1コーラス目のAメロはイントロを引き継ぐ役割を持っているのに対し、2コーラス目のAメロはサビー間奏の流れを受けるものですからです。
極論してしまうと2コーラス目のAメロはいらない、という考えもありだと思っています。
例えば、AメローBメローサビー大サビー落ちサビーラスサビという構成なら聴きどころ満載ですよね。
まあこうなると2コーラス目自体がいらない、と言っているのと一緒ですが(笑)。
そこまでいかなくても、AメロはA、A’という感じで2回繰り返されることも多いですが、2コーラス目のA’は必須ではないでしょう。
LiSA×Uruの「再会」はこのパターンですよね。2コーラス目のAの後にくる部分、コード進行上ではA’’ということも不可能ではないと思いますが、「メロ」として考えた場合、明らかにBと考えた方が自然でしょう。
この曲が上手いのはこの2コーラス目のAの後にくる部分が1コーラス目のA'とコード進行がほぼ同じにもかかわらず、別のメロをつけて変化をもたらしている点です。
1コーラス目はB抜き、で2コーラス目ではA’を使わず同じコード進行の上にBを載せて持って来る、短い中で曲に変化を持たせる、効果的な手法ですね。
こういう発想自体なかなか思いつかないですよね。実に素晴らしいです。
もちろんA’が不要、という考え方もあります。というか洋楽では普通にある話ですから。もちろん日本の曲でも実際には多いです。
あくまでも相対的な意味で「一般的でない」だけであり、そういった曲の数の絶対数自体は意外と多いんですよ。
で、曲の尺が短くなってきている流れの中では、これはなおさら自然な現象かもしれません。
必ずしも曲の構成はこうでなくてはならない、という性格のものではないので、聴いて良ければそれでいいんですよ。
で、その「聴いて良い」という感覚が変わってきているから、当然曲の構成もそれに合わせて変わってくる訳です。
あ、そう言えば今日はAメロのアレンジについて書く予定でしたね(汗)。
まあこれ以上書くと、また記事の尺が長くなるので、このテーマについては翌日に持ち越します(笑)。
ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。