DTM㊹
今日はまた元のテーマに戻りたいと思います。
まあ自分が歌について云々するのはおかしい、という見方もありますが、今回は歌をどう歌うか、ではなく歌をどう録るか、という部分の話なので、このまま突っ走ります(笑)。
まず歌を録るのに必要なものがあります。
マイクです。
まあ当たり前ですが(笑)。ただイヤホンでも録れなくはないんですよ。まともには録れませんが。
ただ、結構勘違いしている方も多いんですよね。
特にTHE FIRST TAKEの影響なのか、歌はコンデンサーマイクで録るのがいい、と思っている方。
もちろんいいコンデンサーマイクを使えばいい音で録れますが、いいものは著しく高いです。そこら辺のコンデンサーマイクでもそこそこ高いです。しょぼいコンデンサーマイクでもそれなりの値段がします。
でしょぼいコンデンサーマイクはそれなりの音でしか録れません。
もちろんこれが「歌」で無ければ話は別です。楽器の、特にアコースティック系の生音を録音するならやはりコンデンサーマイクでしょう。
ただ歌だけを録るのであれば、同じ価格であればほぼダイナミックマイクの方が良く録れます。
もっと言うと、安いダイナミックマイクの方がそこそこのコンデンサーマイクより歌には向いている、と思っていて間違いないと思います・
というのも、「録音環境」の問題があるんですよ。少なくとも蛍光灯を付けて歌録りをしているような方であれば、コンデンサーマイクを使っても無意味どころか、逆効果になりかねません。
蛍光灯付けるなら、別系統から電源取らないとダイナミックマイクですら確実にノイズ増えますから。で、コンデンサーマイクを使えば、より顕著にその悪影響が出やすいです。
アマが使うような「録音環境」の場合、歌録りに関して言えば、ダイナミックマイクの方が明らかに優位にあります。
自分自身、歌録りについてはいわゆる「ゴッパー(SHUREのSM58)」というダイナミックマイクを使っていますが、かなりいい音で録れますよ。
はっきり言って自分の歌を録るのには「オーバークオリティ」かもしれません(笑)。
コンデンサーマイクも持っているはずですが、楽器を演奏しなくなってからどこにあるか良く分かっていません(笑)。多分あの箱の中だろう、という検討はついているのですが、色々なものがぐちゃぐちゃ出てきそうで開ける気になりません。
マイクにはそれぞれ特徴があって、高いものを買えばいい、ということはありません。
「マイクを何に使うのか」そして「どんな環境で使うのか」、このことを意識して選ぶのがやはり大切で、もしそこら辺の環境で歌録りに使うのであれば、基本ダイナミックマイクで充分です。
よほど音響に気を使わない限りコンデンサーマイクを使ってはダメです。
蛍光灯は消す、暑くてもクーラーは付けず窓も開けない、配線は無駄なく簡潔に、部屋には吸音材入れる、これ位やってこそのコンデンサーマイクです。
そこまで出来ますか?。そこまで気を使うコンデンサーマイクの評価が高いのは、コンデンサーマイクを売ろうとしている何らかのバイアスがかかっているとしか思えない(笑)。
しかもこの記事のテーマ、一応「DTM」じゃないですか。そこまでやったら主旨からずれてしまいます。
はっきり言って、普通の人が聴いてもその曲で使用したマイクの性能がどの程度かは分からないものですし、聴き比べれば分かる人は分かる、でもどちらがいいかは微妙、といった程度のことにエネルギーと金を使うのはあまり意味のない話だと考えています。
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