テクノロジーと音楽⑦
今日は予告通りシンセの話に戻ることにしました。
というのも「シンセ」だけだとやはり幅が広すぎる。前にも書いた話ですが、今のシンセ、音をシンセサイズする機能はほぼありませんから(笑)。
自分は昔のデジタルシンセも持っていて(実際には実家に置きっぱなしですが(汗))、使っていたこともあったのですが、やはり音作りとかやりましたからね。
まあほとんどの方はプリセット音源しか使っていなかったようですが(笑)。
今のほとんどシンセはサンプリング音を鳴らすだけで、音を作る機能はほぼない。
自分はCubaseを使ってますが、DAWだとシンセサイズ機能があります。
でもたぶんほとんどの方は使っていないでしょう。自分もDAW以降後、使うことはまずないです。
やはりそれだけサンプリング音源の力は強い。DAWのプリセット音源ですら。
しかも楽器の音だけではなく、効果音等サンプリング音源では元の音すらあればどんな音でも機能追加が出来る。
で、やはり「変わった音」の需要は少ないんですよ。
だから「シンセ」は音をシンセサイズするものではなくなった。
これがいい事かというと微妙なところでしょう。
というのも誰でも「リアル」な音での音楽制作が出来るようになった反面(もちろん、音源が「リアル」だったからといって作品が「リアル」とは限りません。特に打ち込みだと、それなりに工夫をしないとあり得ない演奏になります)、音を作ることによる「刺激」がなくなり、音の可能性は低くなったからです。
作品制作って色々な要素から生まれるもので、音から生まれる作品もありますから。
テクノロジーが進歩したからといって、音楽自体が進歩するとは限らない例の一つかと。
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