作曲の方法論69
何だか話が元に戻っているような気もしますが、昨日書いた通り、「頭の中にないもの」を「オケ先」で「ループ素材」を使用しない方法での作品制作について書きたいと思います。
というか、何だか複雑な表現ですね...。
表現者としてこんなことではいけないのかもしれませんが、でも他に書きようがないのでご容赦くださいませ。
「ループ素材」なんてものが無ければもっとすっきり書けるのに、ループ素材を使わない自分にとっては全くもって迷惑な話です。
まあそういうと「ループ素材」よりお前の記事の方が遥かに不要だろう、と言われそうですが。
でも事実ですね(笑)。
まあ脱線はこの辺にしておいて、もう一度この方法について簡単に説明したいと思います。
基本的に「モチーフ」や「主題」を展開させることによって各パートを制作していく方法です。
当然「主旋律」というものがあったとしてもそれはあくまでも「一つのパート」という位置づけにしかなりません。
かっこよく言うと「各パートが有機的に結合することによって成立している作品」といったところでしょうか。
この方法の長所は
・曲が「主旋律」頼りにならない
・各パートそれぞれの役割が大きいため色々な聴き方が出来る =パート毎に聴いても聴きごたえのある作品になりやすい
・パートが独立しているにもかかわらず作品自体に統一感を持たせやすい
短所は
・制作に時間がかかる
・面倒
・そこまで拘っている「聴き手」の数は限られる
といったところでしょうか。
ただこのような作り方をしていると別の効果がある、というのは重要だと考えています。
というのはやはりこのような作り方をしていると音楽自体の「聴き方」が変わってくるんですよ。
大抵の方は曲を聴く場合、主旋律を主に聴く傾向があると思いますが、こういう作り方をしていると、同時に色々な音が聴こえるようになります。
まあ「それがどうした」と言われればそれまでですが(笑)。
確かに「工数」はかかる方法ですが、特に「メロ先」で制作する方は一度試してみると良いかと思います。
必ず後で役に立ちますから。
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