サビって昔からあったのか?
前回「サビ」という呼び方には違和感がある、と書いたのですが、分かりやすいので、これからはあえて「サビ」と書かせていただきます。
後、これは歌モノに限った話と考えてください。日本の曲でもインストで「サビ」という概念のない曲はありますから。
自分はかって長唄をやっていましたが、そもそもサビなんて概念はそこにはなかった、と言っていいと思います。
曲の中で良く知られている部分、というのはありますが、やはり長唄ですからね。そんな構成になっている訳がありません。
後、多分日本人ならほぼ全員が知っているさざれ石が巌になる曲、色々な見解がありますが、あの作品に「サビ」なんて概念はないでしょう。
様々なサイトで色々なことが書かれていますが、その理由は「正解がないから」です。
西洋音楽が入ってきてから、いわゆる「唱歌」が生まれる訳ですが、この時点でもサビのない曲は多いと感じています。
ややそれに近い概念も生まれてきているような感じもありますが、まだこの時点では、サビは必須なもののように思われていなかった、と考えています。
で、日本語の曲にいつから「サビ」が必須化したか、ですがこれは自分も良く知りません(笑)。
遡って曲聴いても特定の方の曲しか聴いたことがないので、それ以前が分からないんですよね。
少なくともその頃の歌モノにサビがあったことは分かりますが...。
ただ実際に明確にBメロがない曲をふと思い浮かびました。
「September」です。もちろん竹内まりやさんの方です(笑)。
一般的な書き方からするとイントローA-A´ー「サビ」-A-A´ー「サビ」-Cーサビの繰り返しでフェードアウトというパターンですよね。
いわゆるCメロのない曲の方が洋楽には多いですが、これは洋楽にもあるパターンです。
例えばBilly Joelの「Honesty」ですね。エンディングの有無が違いますが。
やはり竹内まりやさんの「売り出し方」が「洋楽的エッセンス」を意識していることが影響しているのだと勝手に解釈しています。
ただやはり英語曲で多いのはイントローA-A´ー「サビ」-A-A´ー「サビ」ーエンディングのパターンですね。
例えば「Hotel California」なんてこのパターンですよね。しかもイントロとAメロのコード進行一緒ですし。
で次回は「Hotel California」に行くと思わせていかないんですよ(笑)。