演奏が上手いということ⑭
昨日の続きになります。
Jimi Hendrixが何故偉大なのかについて書きたいと思います。
ってこれじゃ単なるフリークと一緒ですね。
真面目に書きます。
確かにJimi Hendrixは耳もいいし、即興能力も高い。
歌はどうかな感はありますが。
でも演奏のことを書いているので、その点は全く関係ない。
「演奏が上手い」ということは演奏が上手いだけではないんですよ。
それでは単にテクニックが優れていることしか意味しない。
実際に演奏者にとって必要なのは「自らをどれだけ客観視出来るか」です。
当たり前ですが、聴き手は「他者」です。
自分がいくらいい、と思っても「他者」に伝わらなければ何の意味もありません。
言ってみれば「演奏」はコミュニケーションなんですよ。
演奏者間でもそうだし、演奏者と聴き手の関係性でも同じです。
あまり人を気にし過ぎてもそれは聴き手に対して過剰な意識を持つことになり、「聴き手」が期待しているものを演奏すれば良い、ということになってしまうから、そこから驚きなり衝撃というものは生まれない。
かと言って、自分が好きなように演奏したところで、「聴き手」に届かなければ、またそれも意味がない。
単なる「独りよがり」でしかないですから。
だから「コミュニケーション」なんですよ。
Jimi Hendrixの場合、パフォーマンスに目を捉えられがちですが、やはり「聴き手」を意識して、かつその中で新しいものを生み出している。
もちろん「ミュージシャン」ですから、音楽においても同じだし、演奏も同じ。
ギターに火を付けるのも歯で演奏するのも本筋ではありません。
まあ目立つためにやったのでしょうが、演奏自体に魅力が無ければ単なるバカでしょう(ある意味「聴き手」を余計なところで意識したのかもしれません)。
でも自分自身見た訳ではないし、Jimi Hendrixの音楽しか知らない。
演奏を聴くだけで、驚きと衝撃を与えつつ、人を感動させる。
もちろんミュージシャンとしても偉大なのですが、こういう演奏を「上手い」というのだと思います。
とりあえず話が終わりましたので、別の話に入りたいと思いますが、現時点では未定です。
まあたぶん何かしら書くと思います。