作曲の方法論51
とうとう環境依存文字が使えなくなったようなので、タイトルの連番が単なる数字になりました...。
今回は「オケ先」の場合、「頭の中」で制作したモチーフや主題を元にどのように作品を制作しいていくか、という点について考えてみたいと思います。
ただこの場合、完全に「頭の中」で作るのはやはりハードルが高い、と考えています。
モチーフなり主題を展開しようとしても、全部覚えて頭の中で組み立てる、ということだと、音楽的センス以前に相当な記憶力が必要になるでしょうから。
だからこそ、譜面に起こすなり、データにして残したりする必要があるのだと思います。
例えば、特に主題といった場合、主題が複数あるのが普通であり、その複数の主題を全部頭の中完結させて展開させ組み立てる、というのはほぼ無理に近いと思います。
なので記録として残したものを、どう組み立てて作品にするかを考える訳です。
ただこういう作り方を掘り下げていくとクラシック的な話になるので、少し方向転換しますね(汗)。
ポピュラーであれば、主題なりモチーフをどう展開させていくか、というよりは複数のモチーフをそのまま組み合わせて作品を作る、という方法が主流でしょう。
はっきり言うと、クラシック的な「主題なりモチーフを展開」する作り方だとどうしても作品が長くなり、ポピュラーには適していません。
だから「組み合わせ」で作品を制作することになる訳です。
このやり方はある意味有効な方法です。
というのはその都度思いついたフレーズを組み合わせて旋律を作ったりすることが出来るからです。
もちろんそこで作る旋律が主旋律だと「メロ先」になってしまうのですが、その場合でも有効な手段かと。
ただ主旋律でこれをやると「統一感」のない曲になる場合も多く、逆にそれを狙ってやる場合もありますが、一般性には欠けると思います。
もちろん「フレーズ」を大量に作っておいてその中から選んでいく、という方法であれば、比較的スムーズな曲にはなるのでしょうが、どこに何があるかが分からなくなりそうですね(笑)。
またフレーズをどう繋ぐか、という点も重要になってくるので、テクニック的に言うと難易度の高い方法だと思います。
やはりこのような制作方法は、部分的に使うことに留めておいて(例えばメインのフレーズだけとか)、後は他の方法で作る、という方が特にポピュラーの場合ではいいのでは、と感じています。
ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。