作曲・編曲171

今日も脱線気味ですが、昨日の続きを書きたいと思います。

個人的には「譜面なんてくそくらえ」と思っているのですが、譜面がないとダメな人達も存在します。

本人の能力とは関係ないところで…。

以前にも書いたことがありますが、ストリングスアレンジってプロの編曲者でもほぼ外注です。

というのも、奏法の指定まで記載する必要があるからです。

ただ譜面を書くだけであればそれほどのことではありません。

ストリングスアレンジは、単に五線譜に音を並べればいい、というものではないからです。

批判ではないのですが(若干批判も入っている)、それだけだと演奏者は弾けません。というより、そういう環境に慣れきっているから、音符だけ並んだ譜面を見ても???、になってしまう。

それでは具体的にどう弾いたらいいのか分りません。

例えば、ただ単に音符を置いただけだとスタッカートで弾くしかない。いわゆる「ストリングス」のイメージとは遠いかもしれません。

それでも充分な演奏は出来ないでしょう。弦の上げ下げが指定されていないからです。弦の上げ下げを指定しないと、どう弾いたらいいのか分からないから、スタッカートで弾くしかない。

でも、これを聴くと不自然な印象を受けるでしょう。一般的にJ-Popの場合、ストリングスはスラーなりレガートで弾くのが一般的だからです。

ストリングスアレンジの譜面を見ると、その人の力量まで見えます。

素人の譜面はほぼ「分かりません」。

奏者側からすると、何をしたらいいのか全く分からない。

ここもまた微妙なのですが、少し気の利いた人だと、スラーだけ書いてあるだけなんですよね。

逆にもっと分からなくなる。

ストリングスをストリングスとして響かせるには、それなりの知識は必要です。

でもそれが分かる人、J-Popにはほとんど存在しない。

だからストリングスアレンジは「外注化」するんですよ。

まあ、出来の悪い音楽家の生活の糧にはなっているのかもしれません。

でも、不要なら不要な方が経済的です。

もう少しJ-Popの方達には音楽知識を学んでほしいものです。

明日何を書くかは全く未定です。

何も思いつかなければ、休載するかもしれません。

まあ読んでる方も少ないので、あまり気にしてはいませんが(笑)。




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blue but green
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