テクノロジーと音楽②
から本題に入りますが、基本的に行き当たりばったり、時系列も考えずに思ったことをそのまま書きます(笑)。
まず自分自身がCD世代なので、CDの開発による影響から。
色々な影響があったとは思いますが、あまり話を広げすぎると収集が付かなくなるので、今日は曲の尺との関係性について書きたいと思います。
もちろんポピュラー、特にJ-POPに関する話にします。
CDが生まれたからと言ってそれがクラシックなりジャズの尺には影響を与えた、とは考えづらい。
ただポピュラーには大きな影響を与えた、と言っていいと考えています。
というのも、CDだと記録可能な容量が多いからです。
アナログレコードだと、シングルとアルバムで回転数、違うじゃないですか。
アルバムの方が回転数が少ないですよね。
当たり前ですが、回転数が多い方が音質上は優位です。ただその分記録可能な容量は少なくなる。
だからシングルと同じ回転数では無理なんですよ(時系列的にはアルバム=LP盤の方が先ですが、これはSP盤に代わるものであったから)。
で、シングルだと曲の長さに制約が発生します。
それがCDになると、一気に記憶可能容量が増えます。
そうなると曲の尺の長さを気にする必要が無くなってくる。
だからイントローAメローBメローサビー間奏ーAメローBメローサビー間奏ー大サビー落ちサビーラスサビーエンディングがふるふるで作られる曲が多くなる。
この頃って4分台の曲、少ないんですよね。やはり5~6分辺りが多いと思います。
ただ如何せん、ここまでやると曲自体が無意味に長くなりやすくなる。
なので、いかに飽きられないようにするかが重要になる。
でも曲自体が変わる訳ではない。
そこで聴かせるための手段として、編曲者の役割が大きくなってくる。
そういったことがCD普及によって生じた一つの変化だと考えています。