ミュージシャン④宇多田ヒカル~20 「Beautiful World」
この曲、普通に人だと確信犯的にしか書けないと思います。
この曲はサビ始まりですが、このサビのコード進行、至って普通なんですよね。もちろんメロがいいから、充分なのですが。
ただこの曲、Aメロ(というか構造的には洋楽と一緒でこの部分はVerse、サビの部分をChorusと考える方が自然)のコード進行、えぐいですよね。
調性が良くわからない。
でも、聴いていて違和感なくサビと繋がっているんですよね。
こういう技って結構難しいです。
こういう風な作り方をすると、大抵上手く繋がらなくて、違和感が違和感として残ってしまうものなんですよ。
もしくは、調性に吸収されて普通の作品になるかどちらかです。
全く異なる要素を違和感なく繋げるという、アクロバティックなことをして聴かせてしまう作品を作りあげる、凄いことだと思います。
ただ多分ですが、あまり宇多田ヒカルさんって調性って意識が一般的なミュージシャンと違って、どちらかというと低いような気もするんですよね。
聴いていて、あれ?、って思う曲も結構あって、だからこそ唯一無二の世界を作っているのかもしれません。
カップリングの「Kiss & Cry」もある意味同路線というか、調性はあるのですが、破壊的な部分があって、これも面白い曲です。
何となくこういう曲を書きたい、という気分だったのでしょうか。
ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。