作曲の方法論⑫
元々「コード先」の記事を書こうとしていたのですが、「使用する楽器の違いによる作曲の違い」というテーマにいつの間にか変わっていました(汗)。
ただ、この点は重要だと考えています。
コード先で作曲する場合、使う楽器って限られてきますから。コードが鳴らせない楽器では無理です。
そう考えると、まあギターか鍵盤楽器か、ということになってくるのかと思います。
本当はもう少し鍵盤楽器での作曲について触れたかったのですが、それは後に回します。
というのはギターの所で触れましたが、リフ先、という作曲方法もあるので、楽器を限定しただけでは、作曲方法としては絞りこめないからです。
最初の区分で「リフ先」については全く触れていませんでしたので、簡単に「リフ先」についての自分の考え方を書きたいと思います。
正直なところ、「リフ先」はお勧め出来ません。
勿論「リフ先」で印象的な作品は沢山あります。ただ自分で「いいものが出来た」と考えていたとしても、それが相手に伝わるかどうか、ということを考えた場合、「伝わらない」と考えた方がいいと思います。
やはりリフは短いですから、その中でオリジナリティを出すことは相当難しいと思います。これは、というものが出来たとしても、既に誰かが同じことや似たことをやっている可能性が高いです。
独創的かつ印象的なリフを今後生み出すことは極めて難しいでしょう。当たり前ですが、ただ音が並べるだけであっても、その音の並びが短ければ生み出されるパターンは論理的に少なくなります。かつ聴いて良いと考えられるものは、単なる音の羅列で考えられるパターンから相当絞り込まれます。
だからせっかくいいと思って作ったリフでも、どこかしら他の曲のリフに似て聴こえる可能性が高いんですよ。
大半のパターンは出尽くしていると思っていた方がいいでしょう。
そう考えていくとやはり「リフ先」には限界があるでしょうし、そこをすり抜けるようなリフを作れる方は「天才」です。
自分も「ギターリフ先」で作った曲がありますが、今ではお蔵入りしています(笑)。曲自体は気に入っていたのですが、歌が酷すぎて聴くに堪えなかった、というのがお蔵入りしている理由ですが(笑)。
それなりに「いいリフ」を作ったつもりですし、調性があって無きが如し、といった感じのリフでしたが、やはり誰かの作ったリフに似ているのではないか、という点については払拭出来ませんでした。
明確に「オリジナリティ」のあるリフはやはりもはや作れないのかと...。
また「オリジナリティ」を満たしたとしても、なおかつ「人の心を掴むリフ」を作るのは至難の業であることは言うまでもありません。。
ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。