2019年以降⑨
さすがにこの記事も今回で最後にしたいと思います。
そんなに長く引っ張るテーマじゃないし(笑)。
今回は前に書いた1998年との「対比」です。
正直「分からない」が答えです。1998年からは20年以上経っているから、評価のしようもありますが、1年や2年じゃその後どう位置づけられるかなんて分かる訳がありません。
実際1998年だって、最初から勢いよく出てきたのは、宇多田さん、MISIAさん、浜崎さんの3人だけですからね。
残り2人(椎名さん、aikoさん)は1999年ですから。
まあ、そう言ってしまうとタイトルの「2019年」も間違いじゃないか、2組のデビューは2018年でしょう、と言われると返す言葉もありませんが(汗)。
まあ実際にブレイクしたのが2019年であるのと、YOASOBIが2019年なので無理矢理合わせたような気もしますが...。
ただその問題は置いておくにしても、今から誰か出てきても「2019年」の括りに入るかどうかは分りません(笑)。
ただこれだと記事にならないので、自分なりの考えについて書きたいと思います。
2019年は1998年と並ぶ年になることはありません。1998年の方が「偉大な年」として記憶されることになるでしょう。
もちろんこれは1998年の方達が2019年の方達より優れている、ということではありません。
ただ単に「1998年」は意図的にレコード会社とか、いわゆる業界の方たちが「トレンド」を作れる時代だったから、それだけのことです。
昨日の記事でも触れましたが、今はそういうコントロールから人々が解き放たれた時代ですから。だから「音楽の民主化」なんです。
もちろん、このような時代では誰でも音楽作品を制作出来るので、その作品は玉石混交になりやすいですし、聴き手の興味も分散しやすくなります。
だからこそ、逆に大きな変革は起きにくくなるんですよ。聴き手が分散化している状態では、大きな波は起こり得ないと思います。
で、一曲で消えていく方も多くなっていくと思います。また、一曲で終わらないにしても、ミュージシャンの「寿命」(あくまでも、ミュージシャンとしての「旬」である期間のことです。どれだけ生きていけるかではないのは当たり前ですが、ミュージシャンとして活動している長さでもありません)は短くなっていくと思います。
誰でも曲を発表できる時代ですし、リリースされる曲が多い以上、聴き手の「興味」も移動しやすくなるからです。
選択肢が多い以上、この現象は必然です。
これからはもう「時代を変えるミュージシャン」が出る時代ではなくなってくるでしょう。
そういう意味では逆説的ですが、もしかすると「2019年」は最後の「エポックメイキング」になる可能性も充分にあると考えています。
結局何を書いているのだか分からない記事になりましたが、これも時代の流れなんですよ、ということでこの記事の連載も終わりにしたいと思います(笑)。