作曲・編曲⑲
で、今日こそはAメロのアレンジについて書きたいと思います。
というか昨日も、途中まではアレンジの話だったんですよね。それが結局曲の構成の話になってしまっただけの話でした。
あくまでも基本ですが、やはり同じアレンジだと聴き手は飽きてしまいます。
特にAメロはA’として再度出てくる場合も多いので、長い分どうしても変化を付けないと冗長な印象を持たれやすくなります。
なのでどんな形であれ、1コーラス目のAメロと2コーラス目のAメロは同じにしない方が無難です。
基本形は、1コーラス目のAメロは音数少なめ、2コーラス目はほどほど、といった感じが一般的になります。
やはりサビは曲の一番の聴かせどころです。曲作りにおいても同様ですが、やはりサビを盛り上げるためには、ここでパート数や音数を盛った方が効果的です。
Aメロでがっつり色々なパートを盛ると、サビは更にパートを盛る必要が生じて、結果的にうるさい作品にしかなりません。
もちろんサビで落とす、という効果もある訳で、だからこそ落ちサビというものがある訳ですが、これもラスサビがあるから生きるんですよ。
強弱なりメリハリといったことを考えると、必然的にAメロは音数少な目の方がサビとの関係がはっきりしますよね。
前にも書きましたが、音楽にとって緊張と弛緩といった要素が重要な訳で、そういう意味からすると、Aメロは一般的には「緩めなところ」なんですよ。
ただ1コーラス目と2コーラス目とで違ってくるのは、1コーラス目はイントロの後にくる部分であるのに対し、2コーラス目ではサビー間奏ときた後にくる部分だ、というところです。
そうなると「緩め方」が違ってくるんですよ。
1コーラス目のところは、イントロの後だから、極端に音数を減らしても大丈夫、2コーラス目の後は一番盛り上がるサビが少し前にあるから、そこまで音数を減らす必要はありません。
ただ、後にまたサビがあることを考えると、ここでの「盛りすぎ」は危険です。ここで盛っておいて、Bメロで思いっきり音数を減らして落差を出してサビでまた盛る、という方法もありますが、これをしょっちゅうやっていると聴き手側が飽きます。
なので多用は危険です。
Aメロに関してはこんなところでしょうか。
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