ミュージシャンと聴き手との関係性⑮
最近の記事が「他者の視点」についてばかり書いていて、テーマとの関連性が見えにくくなっているので、一旦これまでの記事は中断し、このテーマが何故「他者の視点」につながるのか、改めて書きたいと思います。
まあ一言で言ってしまえば、「聴き手」は他者だから、と言ってしまえばそれまでなのですが、これだと別に音楽でなくてもコミュニケーションにおいては全般的にある話です。
ただ通常のコミュニケーションであれば、それ自体が目的であるが故に、その境界をどう埋めようかを普通に考えます。
まあ中には一方的に話をする人もいますが、そういう人が眉をひそめられるのは、やはりこれが例外だからです。
ただ音楽の場合(音楽に限ったものでもないのですが)、基本的に自分の好きなことをやっているので、どうしても自分が聴いてどうか、という感覚の方が強くなってしまい、「聴き手」不在になるリスクが高くなります。
「好きでやっているんだからそれでいい」になりやすいんですよ。
もちろんそれが間違っているとは言えません。
そう言われたら返す言葉、ありませんから。
ただ「他の方に聴いてもらおう」というのであれば、話は違ってきます。
自分だけの考えではどうしても限界があります。
その時に必要になってくるのかが「他の方が自分の音楽を聴いた時にどう思うか」という発想です。
他の方が聴いた時どう感じるか、これを知るためには「他者の視点」から自分の作品について考える必要が出てきます。
だから最近「他者の視点」について書いている訳です。
明日は昨日の続きを書きたいと思います。
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