旋法⑱
昨日は「旋法」と「スケール」の違いについて記事にしましたが、もう一つ厄介なものがあります。
「ブルーススケール」です。
というか何でこの国だと「ブルーズ」ではなく「ブルース」なんでしょうね。
「ブルース」と付く「ブルーズ」とは関係ない曲が量産されたせいでしょうか(笑)。
まあそういう曲には何の興味もないので話を先に進めます。
ブルーススケールの場合、これはやはり旋法というのはあまり適切ではないでしょう。
というのもブルース進行で使われる音階はその時のコードによって左右されるからです。
この辺はあまり明るくはないのですが、時代的に考えると、ブルースの成立にあたって、全く西洋音楽との関係性が無かったとは思えないんですよ。
いわゆる西洋的なコード進行とは違った要素を多く含んでいるとは言え、ブルース進行という言葉がある位、ある意味「西洋音楽的」な要素を持っていると考えています。
で実際演奏する時もコードを意識して演奏する訳で、そこでブルーススケールが使われる、ということを考えると、これは旋法という種類のものではないと思います。
「その曲の一定範囲の音楽を形作る」というような性格のものではなく、コードに対してどのようなアプローチで演奏するか、を意識付けるものだからです。
そう考えるとやはりブルースは「スケール」という言葉がしっくりくるのではないかと考えています。
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