曲と歌詞③
昨日書いた通り、やはり元々は「曲」より「歌詞」が音楽の中心だったんだと思うんですよ。
もちろん、そうではない方ももちろんいらっしゃるとは思います。ただやはり少数派でしかない、と考えています。
この理由については改めて書きたいと思います。
もちろん制作側からすればごく一部の例外を除いて、作品制作は歌詞から書かれることはほとんど無く、曲を先に書く、いわゆる「曲先」ですが、聴き手の側からすれば、どうやって作られるかなんて関係のない話なので、やはり「歌詞」からになってしまいやすいんだろう、と考えています。
ただいわゆる「洋楽(基本J-POPも洋楽ですが、いわゆる「洋楽」と呼ばれている音楽)」が入ってきたことによりその状態が崩され、曲自体を聴く、という行為が生まれたんだと思うんですよ。
「洋楽」聴いて、例えば英語のまま頭に入ってくる方は少なくて、大半の方は歌詞を知るためには、翻訳されたものを見るしかないと思っています。
そういう状態であれば、歌詞より曲が先に頭に入ってくるのは、ある意味当たり前といっていいでしょう。ぱっと聴いた時に分かりやすい方向に意識が行くのは当然のことです。
ただ最近、「洋楽」を聴く層が減っているように感じるように思えるんですよね。もちろん「K-POP」は聴かれていますが、ご丁寧に日本語で歌ってくれる方が多いので、ある意味「J-POP」と同じ土俵の存在、と言っていいでしょう。
だから今は「元の姿」に戻った、それだけのことかもしれません。
ただ昔は「歌詞」が重視されても、曲も今より聴かれていたようにも思えるんですよね。
今とは違い「音楽」が「付属物」ではなく、「音楽」自体を聴く、という行為が存在していたように思えます。
やはり今起こっている「音楽の聴かれ方」の変化による影響は大きいのかもしれません。
ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。