ミュージシャン①King Crimson~7
いよいよあの名盤「Red」です。
「Fallen Angel」を「堕天使」ではなく「堕落天使」と訳す所が「いかにもプログレ」ですね(笑)。
「Providence」もただ単に公演した場所の名前なのに「神の導き」ですからね(笑)。
でもこういうタイトルを付けられると、不思議とそういう風に聴こえてきます。
まあそんな話は置いておいて、本題に入りたいと思います。
このアルバムはこれまでの作品の集大成であると同時に、その後の基盤にもなっている、そういうアルバムだと感じています。
集大成という表現が一番相応しいのはやはり「Starless」です。抒情性から始まり、一種の凶暴性も含みつつ、対話型インプロヴィゼーションがありつつ、構築美も感じられる、これまでのKing Crimsonの全ての要素を含んだ作品と言ってよいでしょう。
King Crimson最大の名作と言っていい作品だと思いますが、それじゃあ普通で面白くないですね。
この後に続く作品について語りたいと思います。
表題曲の「Red」です。
ある意味ぶっきらぼうな作品ですよね。構成自体もシンプルですが、この作品が後のメタリック化したKing Crimsonに繋がっていると感じています。
明らかにこれまでの「プログレ的サウンド(自分自身はそう捉えてはいませんが)」とは別物です。
「Providence」のお互いの音に耳を澄ませたように紡がれるインプロヴィゼーション、「Fallen Angel」のやるせなさとギターのハーモニクスの美しさも捨てがたいのですが、やはりこのアルバムは「Red」と「Starless」に尽きると思います。
あ、そう言えばもう一曲ありましたね。あの曲はそれほど好きじゃないので省略(笑)。
変な終わり方ですみませんが、これが本音なのでしょうがありません。