楽器の配置⑧

ポピュラーの楽器配置、と一言で言ってもなかなかこのテーマは難題だ、ということに今更気付きました(汗)。

というのもポピュラーの場合、「編成」が決まっていないから、やはり「編成」がどのような形か、を考えていかないと、当然楽器の配置は決まらない、ということになると思います。

で、最初に考えたのは二人編成の場合です。

当たり前ですが、二人のグループを指している訳ではありません。こういうグループの場合、ほぼ必ずサポートメンバーがいるので、二人編成とは言えません。

歌モノであれば、多分一番多いパターンはボーカルとピアノ、もしくはボーカルとギター、という編成だと思います。

この場合、両方ともそれぞれ2つのパターンがあります。

歌っている人が弾いているか、歌っている人と別の人が楽器を弾いているか、のどちらかです。

まあ当たり前の話ですが(笑)。

ピアノが生なら別ですが、ピアノ音源を鳴らして弾き語り感を出すのであれば、「両方ともセンター」、が正しい選択です。

ピアノの音が勝手にPANで振られてボーカルと大きく被ることなく、綺麗になってくれるますから(笑)。

生ピアノの場合も基本的には一緒です。マイクの配置さえしっかり行っておけば、左右もきちんと鳴らせますから、それほど支障は出てこないと思います。

ただ、ここを勘違いしている方が多いのですが、ライブでもなければ、弾き語りにしても楽器と歌はそれぞれ別に録った方がいいでしょう、というより、弾き語りでのレコーディングは避けるべきです。

一緒に録る方が楽かもしれませんが、マイクの配置に気を使ったとしても、両方の音の分離はやはり難しく、音像が見えにくくなり、聴いていて、もやっとした音になります。

ギターで弾き語り風、が一番気を使うと思います。同じところから鳴っているような形にすると、どうしても立体感が出にくいです。

まあ空間系エフェクトで処理するしかないでしょうね。

これも一人で弾き語りをする場合、別々に録った方がいいでしょう。ピアノ以上に分離が悪くなりやすいと思います。

「弾き語り風」にするにしても、必ずしも同じ場所から音が鳴っている必要はありません。

歌っている人と別の人が楽器を弾いている場合は選択肢が増えますが、これは伴奏なのか、対等の立場で弾いているのかによって違うと思います。

対等の立場で弾いているのであれば、ある程度PANで左右で振ってあげた方がいいでしょう。その方が曲に奥行きが出ると思います。

これは歌モノに限った話でも無くて、基本的にはインストでも同じでしょう。二人のプレイヤーの演奏を聴きやすくするのは一番自然な方法ですから。

伴奏でも同じパターンを使うことも出来ますが、やはりこの場合は楽器を奥に置いてあげる方が、歌が引き立つでしょうね。

二人の場合は大体こんなところでしょうか。

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